【文スト】(太宰治)あなたの無効化で。＊完結

中也side【恋心1】 ページ37

Aを攫った次の日の朝


＿俺は自室の隣の部屋のドアの前に立ち尽くしていた


森さんにエリス嬢とAへ、揃いの髪飾りを買ってこいと頼まれた


あの人の趣味にとやかく言うつもりは無い←

だが、どうやって誘えばいいんだか…





(おい、一緒に街に行かねェか？)


いや、違ぇな…


(森さんから使いを頼まれたんだが…)


これも違ぇッ…！






なぜこんなに悩むのかって？

単刀直入に言う。

太宰の後ろから出てくるのを見た時、俺は此奴に一目惚れってやつをしてしまった


太宰なんかより俺の方が絶対に＿


「中原さん？何してるんですか…？」


…!?!?


「手前…いつのまに!」


「すいません…少し建物を探検してしまってました…あ、森さんとエリスちゃんに偶然会って聞きました。中原さんと買い物に行けと…」


「そ、そうか！なら話は早ェな」



そして俺たちは街に繰り出した



あるアクセサリー屋で、Aがエリス嬢と揃いならこれだと選んだのは、赤い蝶の髪飾りだった

きっとエリスちゃんの綺麗な金髪に映えますね！とかなんとか嬉しそうにAが言っていた……が。


(ぜってェお前にも似合う…！)




ポートマフィアに戻りボスに見せると
それはそれは……撮影会が始まりシャッター音が暫く鳴り止まなかった←

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