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side...Alan
シンと静まる階段を上がって
冷んやりとしたドアノブを握ると
緊張感が走った
この向こうに
Aちゃんが居ますように
そう願ってゆっくりと扉を開けた
地面に倒れている姿に心臓が跳ね
その場から動けなくなっていると
『人生、、リセットのボタン、、落ちて無いかなぁ、、』
よかった、、生きてる
ただそれに尽きた
声を掛けると驚きを隠せずにいるAちゃん
身体に触れると冷たくなっていて、
どれだけの時間ここに居たのかと思うと
まだ身体を労わってやらなければいけないのに苛立ってしまった
ベンチに腰掛け、暫くの間沈黙が続いた
『、、、専属、、辞めます』
亜「は?」
『いつ戻れるかも分からないし、皆さんに迷惑を掛けるわけにもいかないので』
真っ直ぐ前を向いたまま淡々と話し始める
『それに、私より腕のいい方は沢山います』
亜「、、辞める理由、
しょーもないね」
『な、』
亜「Aちゃんの覚悟ってそんなもんだった?
仕事好きで好きでたまらないんじゃなかったの?」
『、、、』
亜「治る努力なんかした?」
『、、亜嵐くんには分からない』
亜「分かりたくもないね。
俺がもし足を怪我して動けなくなっても、俺の事待ってくれてる人達がいるって、絶対ステージに戻ってもう一度完璧な姿を見せないとって心に誓うけど」
『、、っ』
亜「Aちゃんの事、ずっと待ってる人達は沢山いるんだよ。」
『、、、』
亜「てゆーか、そうゆう事言うなら、ちゃんと目合わして言ってよ。辞めたくないって言ってるようなもんじゃん」
『、、ごめ、、ごめんなさい、、』
声を殺して涙を流す彼女を抱き締めて、
大丈夫だから、安心してリハビリに専念してね
って伝えると
静かに頷いてくれた
こんな状態じゃ誰だって弱音を吐いて投げ出したくなるだろう
だけど、俺はAちゃんには
好きな事から目を背けて欲しくなかった
ただそれだけだった
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nohana(プロフ) - 七海さん» お返事遅くなりすみません。現在、更新するので精一杯ですので、落ち着きましたらご指摘頂いた箇所を直していきたいと思いますm(__)mありがとうございます。 (2020年6月24日 18時) (レス) id: b87174ea37 (このIDを非表示/違反報告)
七海 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 108.のここの部分 看護師さんが内戦を繋いでくれている間も これ正しくは内線ではないでしょうか (2020年6月14日 23時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nohana | 作成日時:2019年6月13日 14時