純黒の裏側5 ページ48
だからといっていつまでも無言電話を続けるわけにもいかない。ということで・・・
「電話代もったいないから切るか『ちょっと待て』んだよ。しゃべれんじゃねーか」
いつも以上に口が悪いのはポアロに続いてコンビニに、今日1日心配かけた安室が悪いと言う事でご愛敬だ。
『・・・機嫌が悪いのか？』
「誰のせいだよ。ってか安室さんはどこ行った。もろ降谷さんが出てんじゃねーか」
初めて降谷に遭遇した日以来だ。
その後はどこでも安室透だったので新鮮すぎる。
『そういえばこの口調で話すのは初めて会った日以来か』
「よく覚えてるなそんな事。ってか要件なんだよ」
――電話すると高確率で話が脱線するのはなぜだ？私が悪いのか？
『あぁ、それなんだがな・・・「もう用はなくなった』」
「は？」
電話越しと直接耳に入ってきた声と背後から聞こえた声が被って聞こえ後ろを振り向くと・・・
苦笑した安室がそこにいた。
「お疲れ」
そう言って安室は手にしていたであろう缶コーヒーをAに差し出す。
ジト目で安室を見ながら差し出された缶コーヒーを受け取る。
「・・・何だ？」
「いえ。ありがとうございます」
イケメンは何してもイケメンだなと改めて思う。
これで女の子たちはときめくんだろうなぁと思うが、Aは違う。
――あぁ〜カッコつけがやるやつだ。と、ちょっとやそっとではトキメクどころか冷めた目で相手を見てしまう。
正直、女としてどうなんだと自問自答してしまう。
「とりあえず安室さんが無事で良かったです。色々と大変でしたね。少しの間は組織絡みで大変かもしれませんが無理せず殺されない程度に頑張ってください」
『もっとマシな言い方はないのか？』
「これでも心配はしたんです。これで妥協してください」
安室の言い分はよくわかるが、元々気の利いた発言ができる程Aはできた子ではない。
よくある恋愛小説ならこういう時に心に響くような優しい言葉をかける事が出来るのだろう。
そして今よりもっと距離が近づけるだろうと思うが、残念な事に自分の気持ちを伝えることが苦手なAにとってこれが精一杯だ。
そんなAに安室はふっと笑い「仕方ないから妥協してやる」と近くに停めている車にエスコートしてくれた。
車中にて――
「そういえば要件何だったんですか？」
「風の噂で誰かさんがかなり心配していると聞いたから様子を見に」
「誰の事でしょうね」
「さぁ？(声が聞きたかっただけとは絶対に言えないな)」
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9Sに殺されたいロリコン - 主ちゃんって…美少女なんですかね？ (2019年9月7日 13時) (
レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
うさまろ(o^^o)(プロフ) - 続きがとても気になる作品です。更新頑張ってください！ (2019年6月9日 11時) (レス) id: 710cd8956c (このIDを非表示/違反報告)
丸井(プロフ) - フラグ…フラグだ！！逃げて主人公ちゃん！ (2019年6月6日 22時) (レス) id: 08724b31ed (このIDを非表示/違反報告)
皿 - 梓ちゃん良かったね！続き楽しみにしてます！ (2019年6月6日 14時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです★続き楽しみにしてます。お身体に気を付けて更新頑張ってください！ (2019年6月1日 4時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫暗 | 作成日時：2019年5月21日 16時
