ちょっとリアルなトリップモブ3

無警戒4 ページ41

――後日――

男との話が落ち着き、コナン達も帰った後。

「・・・何ですか？」

「いえ？何も？」

何となく安室と目を合わせづらい。
こんなもやもやしたままでは後で仕事に差し支えると思ったAは梓を呼んだ。
本人に・・ましてや異性にする勇気がなかったのだ。

「何？Aちゃん？」

不思議そうな顔をしてきた梓に悪いが、口で説明がしづらいので梓の両肩を掴み、さっき男が安室の肩を掴んだ時と同じくらいに近づく。

「えっ！？どうしたの？Aちゃん？ちょっと近くない？」

「ですよね」

梓の言葉に安心したAは手を離して「それだけ確認したかったんです」と仕事に戻る。
梓は何のことかわからなかったのか頭に疑問符を浮かべていたが、安室はそれだけで何のことかわかったのか焦り始めた。

「Aさん！？誤解で「なんのことですか？それより仕事中は名前で呼ばないでくださいと言いましたよね」Aさん！？」

安室の言葉をバッサリ切って仕事に戻る。
とりあえず安室の距離感がおかしいだけで、コナンの世界でもまともな人はいると分かったので別に安室が弁解する必要はない。

「別に安室さんがホ○と思ってないので安心してください」

「思ったんじゃないですか！？」

「だから違いますからね！？」と何故か弁解？し始めた安室に「いいから仕事してください」と少し距離を取る。
その都度「話を聞いてください！」と焦っている珍しい安室を見て内心楽しんでいるA。
そんな珍しい光景に梓は「やっと！やっと仲良くなれたんですね！」と違うところで感動していた。

その様子をたまたま常連の学生たちが見ていたことにAは気付かなかった。

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