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デジャブ・・・からの26(回想) ページ26

「僕は先に彼女の元へ向かってるよ」

そう言った安室は走りだし、比較的炎の火力が弱いところに狙いを定めて勢いよく飛び込んだ。
後ろから「安室さん!!」とコナンの聞こえたが今は聞こえないフリをする。
ちょうど刑事たちが規制をかけたり慌ただしく動いているので安室の行動を見ている人など誰もいなかった。

火の海へ飛び込んだ安室。
襲い掛かってくる炎で肌や肺を焼かれる感覚が全身を襲うが今はそれどころではない。
早くAの元へ急がなければという思いで、炎の中を安室は駆けた。
何とか火の海から抜け出した安室は、そのままAの家に向かって全速力で走る。
本当にAに関しては事が上手くいかない。
仕事では先の先まで読んで行動ができているのに、Aの事となるとそれも上手くいかない。
全て予想外なことが起きる。

「(どうか僕が行くまで無事でいてくれ!)」

そう思いながら足に力を入れる。

普段Aの歩くスピードは速くない。
なのですぐに追いつくと思っていたのだが、走れど走れどAの姿が見当たらない。
もしかしてもうすでに相手の手の中に落ちたのかと嫌な考えが頭をよぎる。
力の配分を考えず走り続けていたので息切れに脇腹と心臓が痛い。
このまままっすぐ行った先にある角を曲がるとAの家に着くというところで、道の先に1組の男女の姿が視界に入った。
遠目だったが、後姿の女性がAだとすぐに分かった。
対して男はこちら側を向いていたので顔がはっきり見え、指名手配されている写真と髪型は違うが本人だと断定できた。
そしてAを逃がさないよう腕を掴み、片方の腕を振り上げている男の指には金属の指輪・ナックルがついている。
狂気じみた表情に顔を歪ませた男がニヤリと笑った。
勢いよく振り下ろされる拳が安室にはスローモーションに見えた。

『間に合え!!!』

声に出すことはなかったが、力を振り絞り、足に力を入れ、Aの元まで走る。
男の拳がAに当たる寸前。その勢いのまま持ち得る力を全て拳に籠め全力で振り切った。
安室の拳が男にあたる瞬間。

男と目が合った。

驚愕に見開かれた男の目に安室が写り込む。
男を通してみた自分の姿はまるで鬼のようだと安室は思った。

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うさまろ(o^^o)(プロフ) - 続きがとても気になる作品です。更新頑張ってください! (6月9日 11時) (レス) id: 710cd8956c (このIDを非表示/違反報告)
丸井(プロフ) - フラグ…フラグだ!!逃げて主人公ちゃん! (6月6日 22時) (レス) id: 08724b31ed (このIDを非表示/違反報告)
- 梓ちゃん良かったね!続き楽しみにしてます! (6月6日 14時) (レス) id: 3bc0209618 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです★続き楽しみにしてます。お身体に気を付けて更新頑張ってください! (6月1日 4時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
- 梓ちゃん頑張れ!!ワイ応援しとるで!!続き楽しみにしてます!最高の作品ありがとうございます!!楽しみだわぁ…… (5月31日 20時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫暗 | 作成日時:2019年5月21日 16時

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