雨の日4 ページ35
――後日
天気も回復しいつもと変わらなずポアロは営業していた。
今日は安室も梓もいるので、まだお客様がいるが2人いたら余裕だろうと、買い出しに出かけた。
最近安室がAが何かをしようとすると何か言いたそうな顔をしているのを良く目にするが、タイミングよくお客様に呼ばれたり、配達があったり、探偵の仕事が入ったり(本当に探偵の仕事かは不明)と安室がポアロで仕事をするようになってから結構経つが中々話す機会がない。
唯一まともに対峙したのが安室に怒られた日なのだが・・・それからと言うものいつもと変わらず会話と言う会話はできていない。
A的には近くで安室を見ているだけで充分なのだし、一度怒られた手前、安室の逆鱗に触れないようにいつも以上に仕事に精を出している。
今日の買い出しは小麦粉やオリーブオイルなど、重たいものばかりだ。
梓に行かせなくてよかったと手に食い込む袋を持ち直しポアロに戻って固まってしまった。
「おかえりなさい。Aさん」
素敵な笑顔をした安室が仁王立ちで待ち構えていた。
「たっ・・ただいま帰りました・・・あっあの・・どうしたんで・・しょうか?」
以前怒られた以上にお怒りの安室さんにタジタジになる。
「『どうしたんでしょうか?』ではありませんよ。あなた昨日のあの豪雨の中、川に行ったんですって?」
――えっなんで知ってんの?
「なんで知ってるのか?って顔してますね。彼らに聞いたんですよ」
そう言って横に指をさす先を見ると
「ホントに働いてましたね」
「なんか怒られてる」
「昨日と雰囲気ちげーぞ?」
「はは・・・」
川で出会った灰原を覗いた子供達と何故か制服姿の蘭と園子ともう一人女の子がいた。
――え?何事?
そんな事を考えてたら「話しは終わってませんよ」と安室に向きなおされる。
公開処刑かと、なぜか人前で安室に説教されてしまった。
――後悔処刑ならぬ公開説教だな・・とまた安室に怒られた事と、こういう時に限って誰も邪魔が入らない事を恨めしく思った。
――JK組――
園「梓さん!もしかして安室さんって彼女の事―――」
梓「ん〜どうだろ?わかんない」
蘭「えっ?私もてっきりそうだと・・」
世「ん?何がだ?」
梓「だって安室さんとAさん話してるところ見た事ないし、それにいつもAを険しい顔で見てるから・・」
園「ふーん・・あの説教終わったら安室さんに直接聞いてみましょ!」
密かにそんな会話がなされていた。
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和佳子(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。読み返して気づいたのですが、世良ちゃんは真澄じゃなくて真純だったような気が⋯⋯ (2023年3月18日 17時) (レス) @page36 id: 30e7fd0f4c (このIDを非表示/違反報告)
さち - 楽しいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月15日 23時) (レス) id: b262052ad2 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - はじめまして、早速面白い作品に出会えて良かったと思ってますww滅茶苦茶面白いですww最後の不機嫌な降谷とか笑いましたね!風見さんも何だかんだかわいいし…とことん降谷さんの邪魔をしてほしいですね!その方が個人的に面白いのでww (2019年5月13日 1時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
パパイヤ(プロフ) - 読ませてもらいました!とっても面白かったです。私もつい最近描き始めたのでお互い頑張っていきましょう!次の投稿も楽しみです! (2019年5月2日 21時) (レス) id: 01af9cd7e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫暗 | 作成日時:2019年5月2日 3時