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雨の日2 ページ33

振り向いた子供たちはなんとコナン達少年探偵団だった。
まさかこんなところで出会うとはと変な所でびっくりしていたが、それどころではない。
すぐに我に返り「そこで何をしている!危ないから早くこっちに来なさい!」と一番川に近かった元太の元へ行き手を引っ張る。
その後ろをぞろぞろと付いてくる少年探偵団の子供達。安全な土手の上に行き元太の手を離し、子供たちに視線を合わせる為膝をつく。

「先生から真っ直ぐ家へ帰れと言われなかった?」

「・・言われました」

「君たちはわからなくても、雨の日の川は本当に危ないんだよ。君たちのように興味本位で近づいて川に流されて亡くなってる人だってたくさんいるんだ」

Aの言葉に俯き黙っている子供達。コナンはちょっと驚いた顔をしていた。(なんで?)
灰原は表情から何を考えているかわからない。

「わからない、知らないからってなんでもやっていいわけじゃない。死んでからじゃ遅いんだ。もっと周りを見て考えて行動しなさい」

見知らぬ人に怒られて落ち込む子供達。
コナンは罰が悪そうな顔をしていた。

「どんどん雨が酷くなって危ないから送るよ。ここからだと誰の家が近いの?」

立ち上がり、子供達を送る為家を聞くが黙ってしまった子供達。
まぁ知らない人に怒られ更に家まで送るとなれば言いたくもないだろう。
だからと言ってこのまま返すわけにもいかないので、仕方がないと唯一知っているコナンに聞こうと口を開より先にコナンが「歩美ちゃんだよ」と教えてくれた。
まさかコナンが教えると思わなかった灰原を含む子供たちは一斉にコナンを振り向く。

「じゃぁコナン君。道案内よろしくね」

子供たちの反応はスルーしてコナンに道案内を頼む。
快く道案内を受け入れてくれたコナンだが非難の嵐だ。

「いいんですか!?コナン君!」

「知らない人に家教えちゃダメなんだよ!」

「こんなおっかねえ姉ちゃんだぞ!」

「あなた!彼女大丈夫なの!?」

Aに怒られている時とは違い勢いよくコナンに突っかかる子供達。
一瞬コナンがかわいそうだなとちょっとだけ同情した。
さすが毎日一緒にいるだけあって子供たちの扱いはお手の物。Aがポアロの従業員でコナンと顔見知りだと説明してくれた。
Aの身元が分かり安堵したものの第一印象が悪すぎて子供たちは渋い顔をしていたが、コナンがいることもあり素直に送られてくれた。

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和佳子(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。読み返して気づいたのですが、世良ちゃんは真澄じゃなくて真純だったような気が⋯⋯ (2023年3月18日 17時) (レス) @page36 id: 30e7fd0f4c (このIDを非表示/違反報告)
さち - 楽しいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月15日 23時) (レス) id: b262052ad2 (このIDを非表示/違反報告)
- はじめまして、早速面白い作品に出会えて良かったと思ってますww滅茶苦茶面白いですww最後の不機嫌な降谷とか笑いましたね!風見さんも何だかんだかわいいし…とことん降谷さんの邪魔をしてほしいですね!その方が個人的に面白いのでww (2019年5月13日 1時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
パパイヤ(プロフ) - 読ませてもらいました!とっても面白かったです。私もつい最近描き始めたのでお互い頑張っていきましょう!次の投稿も楽しみです! (2019年5月2日 21時) (レス) id: 01af9cd7e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫暗 | 作成日時:2019年5月2日 3時

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