雨の日1 ページ32
朝、日差しが熱いと感じるほど日が照っていたが、午後から雲行きが怪しくなり雨が降り始めたと思えば夕方には土砂降りになっていた。
天気が悪い事もあり、お客さんが今はいない。
梓も手首は完治して無事に仕事に復帰していた。
今日は梓と2人。
仕込みはもちろん掃除もしており、暇を持て余した2人はここぞとばかりに大掃除をしていた。
「Aさん！ここ見てください！凄くピカピカになりましたよ！」
「ほんとですね。明日安室さんが来たら驚きますよ」
一度始めると止まらない性格なのであっちもこっちもと掃除していると電話が鳴った。
レジの周りを掃除していた梓が電話をとるが、相手はマスターの様で砕けた口調で話していた。
マスターならいいやと掃除の続きをしようと手元に視線を戻すと、梓に呼ばれ振り向く。
「マスターからだったんですけど、これからもっと雨が強くなるらしいから今日は店を閉めて帰りなさいだって。」
梓の言葉を聞いて外に視線を向けると確かに先程より雨が酷くなってきている気がする。
確かにこの雨ならお客様も来ないだろう。
正直やりかけの掃除を中途半端にしたくはないが、これ以上雨が酷くなって帰れなくなるのはごめんなので片付けをして帰る支度をする。
もともと暇過ぎて掃除はしていたので、明日の業務に支障はきたさないので問題ない。
梓と共に戸締りの確認を手早く終わらせ、ポアロを出る。
「じゃ、梓さん気を付けて帰ってくださいね」
「Aさんも！お疲れ様です！」
梓と別れてポアロを出る。
今日はコンビニのアルバイトはお休みなので、家でゆっくり休む事が出来る。
雨は強く足元が濡れるが、まだAの許容範囲だ。
帰りにスーパーに寄り買い物をしてから帰路につく。
Aは雨の日には何となく川を見に行く節がある。
雨の日は川が人が思っている以上に増水している事が多く、川の増水加減を見に興味本位で近づく人がいるからだ。
まぁ増水加減が気になるのはAも同じなのだが・・
そして案の定見に来たのだろう小さな人影が見えた。
学校帰りなのだろう。カラフルな傘にランドセルを背負った子供達が川の方へ向かって行った。
さすがにあれ以上近づくと危ない！と思い駆け足で子供たちに近づく。
「それ以上近づくな！」
Aの声にビックリしたのか子供達が勢いよく振り向き、子供達の顔を見たAはビックリした。
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和佳子(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。読み返して気づいたのですが、世良ちゃんは真澄じゃなくて真純だったような気が⋯⋯ (2023年3月18日 17時) (
レス) @page36 id: 30e7fd0f4c (このIDを非表示/違反報告)
さち - 楽しいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月15日 23時) (レス) id: b262052ad2 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - はじめまして、早速面白い作品に出会えて良かったと思ってますww滅茶苦茶面白いですww最後の不機嫌な降谷とか笑いましたね！風見さんも何だかんだかわいいし…とことん降谷さんの邪魔をしてほしいですね！その方が個人的に面白いのでww (2019年5月13日 1時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
パパイヤ(プロフ) - 読ませてもらいました！とっても面白かったです。私もつい最近描き始めたのでお互い頑張っていきましょう！次の投稿も楽しみです！ (2019年5月2日 21時) (レス) id: 01af9cd7e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫暗 | 作成日時：2019年5月2日 3時
