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まさか2 ページ21

4姉妹の三女として生まれたAは忙しい母にガチで料理のできない長女に好き放題の次女、最後に4つ年の離れた妹を持つAは、母の代わりによく家事の手伝いをしていたので料理は人並みにはできる。
1人暮らしになり生来のめんどくさがりが表に出てきてしまい極端にご飯を食べなくなってしまったが・・・
今日はほうれん草が98円と安かったのでほうれん草を籠に入れ、ぶらぶらと野菜コーナーを見ていると目に入った野菜が気になった。

セロリ98円

――そういえば安室さんが好きな野菜だったはず。

安いし、試しに買ってみようと籠に入れ、他に缶詰など保存の効く食料をいくつか購入しスーパーを出る。
こまめに買い物をすれば良いのだろうが日頃の疲れやめんどくささが勝ってしまい、いつもまとめ買いになってしまうのだ。
重い買い物袋を両手に持ち歩いて10分ほどの家まで歩いて行く。
服にもコスメにもあまり興味のないAはスーパーの買い物は好きなのだ。
まだ22歳なのに主婦のようだと軽い自己嫌悪になる。
そして、Aは疲れていたのか、ここはコナンの世界で犯罪都市だった事をすっかり忘れていた。
家に向かう為曲がり角を曲がった瞬間、同じく曲がってきた人とぶつかり、相手は急いでいたのか勢いがよく、Aは尻もちをついてしまった。

「いっ!」

「っち」

相手にぶつかり倒れたのは理解したが、なぜ舌打ちをされなければならないとイラッときたが、食って掛かると後が面倒なので何も言わない。(面倒と言い訳をする小心者とも言う)
相手はすぐ走り去ってしまったがそのすぐ後にスーツを着た男性が同じ曲がり角から慌てて走ってきた。
いまだに座り込んだままのAはそのスーツの男性を見てびっくりする。
顔面蒼白の風見刑事だったのだ。
彼はAの存在に気付かず走って行ったがすぐにその足は止まる。
なぜなら、先ほどぶつかってこけた際に買い物袋の中身が散らばり、缶詰があちこちに転がっていて、その内の一つに足を取られ盛大に転んだからだ。

「・・・あの、ごめんなさい。大丈夫ですか?」

漫画の様に転んだ風見刑事に一瞬笑いそうになったが、自分の荷物のせいで転んでしまったので申し訳なくなった。
風見刑事はすぐに立ち上がり「すみません。大丈夫です」とこちらの顔を見ずに先ほどの逃げた人を追いかけていった。

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和佳子(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。読み返して気づいたのですが、世良ちゃんは真澄じゃなくて真純だったような気が⋯⋯ (2023年3月18日 17時) (レス) @page36 id: 30e7fd0f4c (このIDを非表示/違反報告)
さち - 楽しいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月15日 23時) (レス) id: b262052ad2 (このIDを非表示/違反報告)
- はじめまして、早速面白い作品に出会えて良かったと思ってますww滅茶苦茶面白いですww最後の不機嫌な降谷とか笑いましたね!風見さんも何だかんだかわいいし…とことん降谷さんの邪魔をしてほしいですね!その方が個人的に面白いのでww (2019年5月13日 1時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
パパイヤ(プロフ) - 読ませてもらいました!とっても面白かったです。私もつい最近描き始めたのでお互い頑張っていきましょう!次の投稿も楽しみです! (2019年5月2日 21時) (レス) id: 01af9cd7e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫暗 | 作成日時:2019年5月2日 3時

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