マダラの妹其ノ七十 ページ20
…うーん、これどうしよ。
数時間前、今日も今日とて飽きない嫌がらせに付き合う為にポニテの子と取り巻き三名に森に連行されて落とし穴に落とされた。しかも登ろうとしたらご丁寧に内側に油が塗ってあって登れない様徹底されている。
サスケには先に帰っておく様に言って正解だな…。つーかこの落とし穴いつの間に掘ったん？結構深いよ？
月も高い位置に上り、星が瞬いている。
「(今頃兄さん達とサスケビックリしてんだろーなー あ、つーか今日はリンさんとカカシ先生に…それから私が嫌がったサスケを説得してナルトも夕飯に誘ったんだけど…肝心の本人がすっぽかしてるから怒ってるだろーなー(汗))」
ザザーと風が吹き、木の葉が波の様にうねり立つ。
ああ、そういえば、似たような事が前にもあったな…。
まだ戦国時代だった頃、森で剣術の修業をしていた時だった。当時まだ三つだった私は体術等では大人には敵わないので、剣術や忍術、幻術に力を入れていた。
修業に夢中になって既に夕刻を過ぎてしまっていた帰り道、暗くて足場が見えなかった所為で自然に出来た穴に落ちてしまった。
お父さんとお兄ちゃんをビックリさせてやろうとこっそりと来ていたので、誰も私の居場所が分からない。
登ろうとしても足を捻ったみたいで登れず、だんだん怖くなって泣きだしそうになった時………。
「───シオン！大丈夫か？！」
「───ユリ！大丈夫か？！」
突然頭上から響いた声に驚いて顔を上げる。
そこには、あちこちを探し回ったのか、髪が乱れて服もボロボロになっているオビトがいた。
そんな姿が、一瞬マダラお兄ちゃんとダブって見えた。
「うわっ？！油まで塗ったくりやがって…リン！こっちだ！」
「ハァッハァッ、シオンちゃん！今からクナイを渡すから しっかり握ってて！」
クナイを投げ入れられしっかりと握ると、視界が一瞬ブレたと思うと何時の間にか穴の外へと出ていた。
「……時空間忍術？」
リンって時空間忍術使えたっけ？と、場違いな事を考えているとオビトにギュッと抱きしめられた。
「怖かっただろう ごめんな、早く気付いてやれなくて」
「サスケ君が最近ちょっかいかけてる奴がいるって教えてくれたの…ごめんね 気付いてあげられなくて」
ポンポンッ、と、背中を叩くリンさんの手つきが優しくて私は木ノ葉にやって来て初めて涙を流したのだった。
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レキ(プロフ) - 氷翠さん» コメントありがとうございます！無理せず頑張ります！！ (2019年10月6日 12時) (
レス) id: efd44ec1ac (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 凄く面白いです！更新ファイト！だけど無理はしないでください！ (2019年10月6日 2時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - マキラさん» コメントありがとうございます！その話面白そうなので書いてみたいと思います！書くのは大分後になりますが楽しみにお待ち下さい┏○ﾍﾟｺ (2019年9月18日 7時) (レス) id: 1e5cfa1ffb (このIDを非表示/違反報告)
マキラ - 番外偏で扉間と仲良くしてる夢主を見てマダラが嫉妬する話を書いていただけますか？ (2019年9月18日 0時) (レス) id: 02a5017c6d (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - ぴのさん» コメントありがとうございます！扉間達の反応はもう少しあとで書きますので楽しみにして下さい！…うまく書けるかしら((；ﾟДﾟ)) (2019年9月9日 12時) (レス) id: 2116c856e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レキ | 作成日時：2019年9月8日 0時
