【立海】またフラレたので髪切った (ページ5)

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「おい、逢坂」

『…まだです』

「まだかよーはやくしろよな」

しばらくこのやりとりが続いている

私は毎日毎日、色んなコンビニやスーパーを回っているが
どこも品切で…
どんだけ人気なのだろうか…私も食べてみたいけど
丸井から解放されるためだ。めんどくさいが頑張らねば

「ネットで買ったら？」

昼休み、
友人は興味無さそうに適当にいってくる

『はっ、そんなのすぐに調べたさ』

私は携帯を操作し、そのお菓子のページを友人につきつける

「在庫あるじゃん」

『違うそこじゃない』

友人の目が見開く

「あー…高いね。転売価格ってやつじゃん」

そうなのだ。アホみたいに高いのだ
バイトもやってないお小遣いで生きている私にとっては
痛い出費だ

「おい、逢坂」

ガラッと教室のドアが開き、丸井が私を呼ぶ

『はい、只今』

私はこの幻のお菓子を丸井に手渡さない限り
ずっとパシりのままなのだ
今日は、隣町まで行ってみよう

ー

…よ、よ、よっしゃぁぁぁ！！

やっと見つけた
あぁ、こんなスーパーにあるとは思わなかった
フラっと立ち寄っただけなのに…
このボロいお菓子棚が物凄く神々しい

　

しかもラスト一個

私は手を伸ばした

さようなら、丸井のパシり役
さようなら、丸井

「すいませんっす。俺が先に見つけたんすけど」

誰だよ。どう考えても私が見つけたのが先なんですけど
どんなツラしてんだ…

『……』

「あ、あーーー！お前は！」

おい、一応先輩だぞ。それに指差すな

黒髪のモジャモジャくんが私に驚いている間に
お菓子をとってレジまで急いだ

「おい！ちょっと待てよ！」

逢坂A、切原くんと感動の再会を果たしました