35話 ページ42
そういって治療室に入ってきた職員は、彼女の前で土下座する。
『この度はうちの元職員が芦屋さんに危害を加え、あまつさえ恐怖心をつかせてしまって申し訳ございませんでした。』
あの時の職員には実刑がつき、二度とこの町に立ち入ること、さらにはヒーロー関係の仕事には就けなくなったと教えてくれた。
そのことを聞いたとたんに安心したのか、涙がぽろぽろとこぼれてくる。
伊波は腕の中で泣いている彼女をそっと抱き寄せて、彼女の手から抜けだした手で頭をなでる。
佐伯は、泣いている彼女を見て驚き近づき慌てるも、そっと彼女の手を握る。
緋八は彼女の瞳から流れる涙をそっとハンカチで拭いてあげ、「かわいい顔が台無しやで」と微笑む。
十数分後、落ち着いたのか鼻を啜りながら職員を見ると申し訳なさそうにこちらを見る。
「その、ｸﾞｽｯ引っ越しの件で、手配済みってどういう」
『本来であれば、ここ本部にて芦屋さんのラキスケを治そうかと思っていたんですけどいかんせん、本部で住むという想定がなくて。仮眠室も、他の方が来る可能性があるので独占できませんし。そもそも保護といっても数週間を想定としているものなんです。なので、同級生でヒーローをしていらっしゃる伊波さんたちのところでルームシェアをしていただきたくて。』
inm「でも、手配済みってどういうことなんですか。」
『まず、芦屋さんのお母様にご連絡させていただきました。始めは大変驚かれていてご実家に戻されるというお話も出ていたのですが、高校での生活を考えて、こちらの提案に乗っていただけました。荷物に関しましてもお母様が荷造りをしていただいたので、ご安心ください。』
「お母さん。」
だから、LIN〇にスタンプで大丈夫って来たんだ。もう少しわかりやすくいってほしかった。
sik「でも、俺たちのところはどうなんですか？手配済みって言っても俺たち以外が許可しないといけないし。」
『あ、あぁ…その件なんですけどね。一度お電話したんですけど、赤城さんと星導さんが来ちゃえばいいじゃん。僕もその子のこと気になるし〜。ラキスケって面白そうですよね、るべち見てみたいです。って』
inm「あのぎゃうとタコは…」
伊波がため息をつくと、彼女を憐れんだ目で見る。
inm「ごめんね。うちの頭弱いのが軽く許可しちゃったみたいで。これからよろしくね？」
「はいっ」
inm「ところでそろそろ離れてもいいかな。」
「え？…あっ」
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山椒(プロフ) - りんさん» 一気見していただきありがとうございます。usmさんとのがっつりラキスケ、かしこまりました。 (9月10日 10時) (
レス) id: bab0fe96b6 (このIDを非表示/違反報告)
りん - ワクワクしながら一気見させて頂きました。usmとのがっつりラキスケらusmが上手なお話が見たいです… (9月10日 9時) (レス) @page50 id: 662bc22703 (このIDを非表示/違反報告)
山椒(プロフ) - 名前無しさん» 呼んでいただきありがとうございます。mct-aの中ですとhbcさんが最推しです。あのキュートなフェイスから繰り出される歌声に一瞬で沼に頭まで突っ込みました。 (9月10日 1時) (レス) id: f5f4bc70ee (このIDを非表示/違反報告)
名前無し - この、作品最高ですね！！ 山椒さんは、MCTーAの中で誰が最推しですか。良ければ応えて欲しいです！！ (9月9日 20時) (レス) @page45 id: 3d9b2f4f9b (このIDを非表示/違反報告)
山椒(プロフ) - 星乃 生日さん» ありがとうございます。昨日、作り終わってさぁ作品見直してお直しないかなとみたらデータが全部消えて、魂抜けたようにねました。書き直し前よりも良くなったと言われ大変嬉しいです。ありがとうございます。 (9月9日 19時) (レス) @page45 id: 40b76ff57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山椒 | 作成日時：2025年9月5日 1時
