30話 ページ37
hbc「〜〜〜〜っ！っしゃあ！」
あまりにも嬉しいため、叫んだ。
やっと、やっとここまでこれた。やっと彼女に触れることができたんだと、触れていない手でガッツポーズをする。
彼女もまた喜んでいた。
やっと、触ることができた、触れるんだとほっとしていると目の前で満面の笑みを浮かべる緋八が目に入る。
数日前までは、罪悪感からなのか笑みにぎこちなさがあった。悲しそうでどこか壁があるような笑い方。しかし、今は本当にうれしそうで、あの出来事が起こる前の時の笑みで自分の中で何かどくりと音がした。
(―――私も、変わらなきゃ。)
避けるだけじゃダメ。でも、今後1人で生きていくには壁にぶち当たらなきゃダメ。
それを彼らはあきらめず立ち向かった。
私も、私も変わらなきゃ。
そう心の中で決断した彼女は、一歩、また一歩と緋八に近づく。
触れれたことに感極まってずっと喜んでいると、彼女近づいてきていることに緋八が気づいたのは、彼女が緋八の肩にポスリと額をつけたときであった。
hbc「！？Aちゃん！？だ、大丈夫なん！？いや、俺は嬉しいけどそれでも急すぎると思うねんk「緋八さん」ハイッ！」
「助けてくださって、ありがとうございます。それと、ごめんなさい。」
hbc「？な、なんで謝ってくるん？」
「緋八さんたち、お忙しいのに私のところに来てくれて、本当だったらめんどくさかったでしょうに、それでも来てくれて、私変わらなきゃって思えるようになりました。これからは、同級生として仲良くしてほしい。本部でかかわったこととか、たとえ終わってしまって、別れたとしても、仲良くしてほしいなって。」
hbc「なあ、それって、俺たちと離れて1人で生きてくっていってるん？」
「…そう、ですね。」
hbc「俺たちを頼ってくれへんの？頼ってや。俺、Aちゃんに頼られてほしい。そんで、助けたい。」
緋八が差し出していない手が、彼女の腰に添えられ、引き寄せると彼女のとの距離が近くなる。
心臓がとくとくと早く動くことなんて気にしない。
hbc「Aちゃんが拒否しても、俺は助けに行くしかかわりにも行く。なあ、頼ってや。」
お願い。と、耳元で緋八の弱弱しい声が聞こえる。
「助けて、いただけるんですか」
hbc「もちろん。他の奴らよりも、俺が真っ先に助けに行くわ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 683人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
山椒(プロフ) - りんさん» 一気見していただきありがとうございます。usmさんとのがっつりラキスケ、かしこまりました。 (9月10日 10時) (
レス) id: bab0fe96b6 (このIDを非表示/違反報告)
りん - ワクワクしながら一気見させて頂きました。usmとのがっつりラキスケらusmが上手なお話が見たいです… (9月10日 9時) (レス) @page50 id: 662bc22703 (このIDを非表示/違反報告)
山椒(プロフ) - 名前無しさん» 呼んでいただきありがとうございます。mct-aの中ですとhbcさんが最推しです。あのキュートなフェイスから繰り出される歌声に一瞬で沼に頭まで突っ込みました。 (9月10日 1時) (レス) id: f5f4bc70ee (このIDを非表示/違反報告)
名前無し - この、作品最高ですね！！ 山椒さんは、MCTーAの中で誰が最推しですか。良ければ応えて欲しいです！！ (9月9日 20時) (レス) @page45 id: 3d9b2f4f9b (このIDを非表示/違反報告)
山椒(プロフ) - 星乃 生日さん» ありがとうございます。昨日、作り終わってさぁ作品見直してお直しないかなとみたらデータが全部消えて、魂抜けたようにねました。書き直し前よりも良くなったと言われ大変嬉しいです。ありがとうございます。 (9月9日 19時) (レス) @page45 id: 40b76ff57a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山椒 | 作成日時：2025年9月5日 1時
