16 ネーミングの癖の強さ ページ17
出来れば接触を避けたくて、この話してる時間さえも惜しく感じてしまう。
でも……竜胆さんは必死な様子で私を引き止めるから、もう1度しっかり話した方がいいのかと思って、座り直した。
この必死な姿が演技だったら、助演男優賞ものだ。反社なんて辞めて、俳優になった方が絶対にいい。
そんな冗談じみた事を馳せながらも、この人に限ってそんな演技出来るとは思えなくて。
私の警戒心を解くことよりも先に、私たちに何かあったらすぐに教えてくれると、言ってくれている。
蘭さんの身内である彼が、本当に情報を流してくれるのであれば、心強い。
でも、逆をいえば……こちらの情報も流される可能性が高くなるというリスクを背負うかもしれない。
彼の言葉にどうやって、言葉を繋げたらいいのか分からなくて、私は沈黙を貫いて考えていた。
「三途よりも俺の方が兄貴と長い時間いるから、情報は流してやれる。」
その為だけとはいえ、連絡先を交換したのが春くんに気づかれたら、あまり良い気はしないだろうな。
最初に、言えばきっと彼も許してくれると思うけど。
自分の気持ちと春くんの気持ち、天秤にかけてみる。どちらも重たいくらい大事な気持ちだから、一向に天秤は傾きそうにない。
だけど、このまま何も分からないまま蘭さんに振り回されるのも癪に障る。
ごめんね、春くん。帰ったらすぐに、説明するから。竜胆さんとの連絡先を交換すること、許してください。
「……わかりました。私の連絡先はコレです。」
トークアプリのQRコードを差し出し、読み取ってもらうことに。
私が、彼を登録しなくてもトークをするだけなら出来たはず。それに彼が登録してくれれば、送って貰える。
「私の情報、蘭さんには流さないでくださいね。」
「わかってる。」
念には念を、ともう少し何か策を練りたいところだ。トークアプリの名前って……確か変えれたはず。
「竜胆さん。トークアプリの私の名前変更してもらっても良いですか？」
「わかった。」
竜胆さんがスマホを見つめながら名前を変更してくれる。
「これでいいか？」
画面を見せられて、この人ってこういう人なんだなぁと思いながら頷いておく。
もう少しなにか無かったのか。何よ、「キャバ嬢4」って。他の子にキャバ嬢1から3までいるの？
まあ、でも……これなら、蘭さんに見られたとしても私だってバレないはずだ。
本当に。どうしてここまで私と春くんの邪魔をしたがるのか、不思議でならない。
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さきな(プロフ) - 漆Pさん» 長らくお待たせさせてしまい申し訳ありませんでした！（土下座）こちらの小説でもコメント頂けて嬉しいです✨あと少しで完結なので頑張ります♡ありがとうございます！ (2022年9月24日 15時) (
レス) id: 1d6ef99bbb (このIDを非表示/違反報告)
漆P(プロフ) - 更新再開おめでとうございます(*´ω｀*)ずっと待ってたかいがありました！無理せずに更新頑張ってください！応援してます！ (2022年9月24日 13時) (レス) @page47 id: 436ede0cdd (このIDを非表示/違反報告)
さきな(プロフ) - モックさん» コメントありがとうございます✨続き更新致しました！ぜひ読んで下さい！完結までもう少しのところまで来ておりますので、頑張ります！ありがとうございます！ (2022年9月24日 11時) (レス) id: 1d6ef99bbb (このIDを非表示/違反報告)
モック - めちゃくちゃいいところでとまってる〜！！ 続きちょ〜楽しみ☆ 春くんがイケメンすぎてにやにやがとまりませんwww 更新頑張ってください！応援してます♪ (2022年9月24日 10時) (レス) @page46 id: 17f5259717 (このIDを非表示/違反報告)
さきな(プロフ) - ちょんちょんさん» コメントありがとうございます✨更新していきますので、最後まで読んでくださったら幸いです！ (2022年9月24日 0時) (レス) id: 1d6ef99bbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきな。
| 作成日時：2022年2月20日 0時
