許嫁を迎えに行きます【3】 (ページ22)

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樹「お前行かない気？」

「悩み中」

高地「1ヶ月ってもう悩んでる時間ないでしょ」

慎太郎「この場所わかってんの？」

「9割合ってると思う」

大我「じゃー行きなよ」

ジェシー「仕事はみんなでなんとかなるよ」

確かに仕事もそうだけど

それだけじゃない

Aを迎えに行ってもいいのか。

Aは俺を憎んでない?

「んー」

高地「好きならいけよ。絶対後悔する」

「そーかな」

高地「待ってるって、北斗のこと待ってんだよ」

「行かない方がAのためかも」

高地「お互い思い合ってるって奇跡みたいなもんだよ」

高地がそんなとは思わなくてびっくりする。

それは俺だけではないみたいで

みんな驚きを隠せていなかった。

大我「高地、なんなあった？」

高地「おれさ、振られたんだよね」
※6年越しの恋の行方より

北斗「え？」

好きだと言っていた

知り合ってからは割と長くて

付き合っていたわけじゃないみたいだけど

お互いの家を行き来する仲だった。

言おうと思うとは言ってたけど…

それで振られたって。

正確にははっきり言われたわけじゃないらしい。

結局そっから話は逸れて高地の話になった。

そんなことがあったなんて知らなかった。

てか、そんな女もどうなの?

高地「まぁ、俺のことはいいからさ」

慎太郎「会えるなら、会える時にたくさん会った方がいい」

※最大級のラブレターより

つい最近まで慎太郎の彼女は入院していて

この前家に戻ってきたらしい。

幼馴染でずっと隣の家にいたのに

家にいない、隣にいないだけですげー寂しいって

そんなこと言ってた。

だから余計に慎太郎の言葉が胸に刺さる。

ジェシー「俺なら居場所わかってるなら迷わずいく」

※僕と君のアンブレラより

ジェシーもジェシーで好きだった子が

いきなりいなくなった。らしい

なんかやり残してることみたいでずっと胸に残ってるって

居場所わかってたら迷わず行ってる

知ってるのに行かないのは勿体無いってさ

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