モブ？モブイン？いやいや多分準レギュラー

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家に帰った後もあの人の目を思い出すだけで身震いがした
周りの何にも興味がなく､人1人を普通に手にかけてしまうような､そんな目だった


『あっ…そうだ……』


工藤に一応なんでもいいから連絡を入れてみようと思い､スマホを探す
リュックを探ると一番奥深くにあった
某無料アプリを開き､友達欄から"工藤新一"を見つけ､トーク画面を開く


【蘭とのデートどうだった？】


いつもだったらすぐにつくはずの既読がつかない
少し遅い夕飯を食べても､お風呂に入っても､既読がつくことは無かった
すると蘭からメールが届いていることに気づいた
内容は､新一と連絡が取れない､というものだった
やっぱり？あたしもダメだったわ､と返すと電話がかかってきた


［どうしようA…やっぱり新一に何かあったんじゃ…！！］

『またどうせ事件に首を突っ込んでるだけだって！明日になれば＿＿』

［こんなに連絡が取れないことは無かった！］


私がちゃんと止めていれば…と涙声が電話越しに聞こえた
そんな蘭にかける言葉を見つけることが出来ず､お互い沈黙が続く


［蘭姉ちゃん…？泣いてるの？］

［コナン君……］


どうやらコナン君が来たみたいだ
蘭は何でもないよ！大丈夫！と言っていたが､あたしは聞くに堪えない気持ちになり､耳から携帯を遠ざけた
電話向こうのコナン君の声もとても心配そうに蘭の名前を呼んでいる
気持ちが落ち着いたのか蘭が､A､と呼ぶ


『ん？』

［明日､来るよね､アイツ］

『……うん！蘭が信じなくて誰が信じるのさ｡アイツは来るよ』


だよね､夜にごめんね…おやすみなさい
おやすみ

切った後､あんなこと言っちゃったけど大丈夫かな…来なかったらどうしよう､と不安になったが､その思いを払拭して気持ちを切り替えるべく課題に取り組んだ


『来なきゃ許さないんだから』

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