Make You Mine (ページ27)

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玲於 side

とりあえずお金払って、またAの寝てる個室に戻る。

爆睡じゃん。気許しすぎじゃない？

はぁ、てため息ついてると後ろにイケメンの店員さん。

「領収書、お渡ししますね。」

玲於「あ、ありがとうございます。」

「お連れ様、タクシーまでお連れしましょうか？」

優しいお兄さんだなあ、と思ってお願いします、って言おうとしたけど

Aに触られるのちょっとやだったから

玲於「大丈夫です、ありがとうございます。」

って言ったら笑顔でレジの方戻ってった。

俺、店員さんの優しさにまで嫉妬してんのほんっと、かっこわる。

それもこれも全部、こいつが寝てんのが悪い。

と思ってでこぴんする。

んっ、て嫌そうに眉顰めるから

起きたかと思ったわ。

とりあえず、タクシーまで運んで俺の住所伝えて、

車に揺られてると

気持ち悪いのかわかんないけどたまに

ん～、って不機嫌そうな声。

俺お前のことお持ち帰りしちゃうんだよ？呑気だなあ、と思ってちょっとにやける。

そしたら運転手さんが

「可愛い彼女さんですね。安心して眠ってしまって。」

って言うから、まあ否定するのもあれだし

玲於「まあ、はい。」

って返した。

おじさんもにこにこ笑ってて俺だけめっちゃ恥ずかしいじゃん。

起こしてこの恥ずかしいの共有したい気持ちと

起きたら何言ってんのって怒られるか、ってどこか冷静な俺。

俺の家着いてお金払って、降りる時に運転手のおじさんにお幸せに、なんて言われちゃって。

とりあえずA抱えてマンションのエントランス抜けて、

いつまで起きねえの。あほ。