Make You Mine (ページ15)

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玲於 side

そう言って、瞳に涙を溜めて走って店を出ていくA。

は？

俺昨日あいつに何したの？全然覚えてない。

酔ってたし･････

嫌がるあいつを無理やり？････最低だ。

Aにも、亜嵐くんにも、悪いことした。

････けど、これであいつが俺を意識する？

なんて、考えてしまう俺は、どこまでもあいつに惚れてる。

ちゃんと、想いを伝えなかったからこうなったんだ。伝えなきゃ。

そう決心して、1週間以上経った。何度連絡しても、Aから連絡は返って来ないし、俺も最近は映画のプロモーションでほとんど事務所には行けてない。

はあ。なんでこんなんなってんの、こんなに好きなのにさ。なんて思って毎日過ごしてる。

今日はGENE高の撮影で地方に来てる。

亜嵐「･･･玲於さ、Aちゃんとなんかあった？」

玲於「･･････え、なんで？」

あいつが亜嵐くんに話すとは思えないし。びびりだから。

亜嵐「･････玲於と飯行くって言った次の日からぼーっとしてるし、玲於も玲於で、上の空だし。」

････なんで？Aは、何考えてんの？

この収録終わって、東京帰ったら絶対、伝える。俺お前のことすきだよって。何年も想い続けてんのに、お前はいつまで違うヤツみてんだよ。

亜嵐くんには悪いけど、こないだのことでちょっとは俺のこと意識してるみたいだから。

なんて考えてたら自然と上がる口角。隣の隼が何ニヤニヤしてんの～って茶化してくる。お前の方がニヤけ顔のくせに。

ばかなこと言ってたら亜嵐くんが、よっしゃ、って急に言うからそっち見たら

亜嵐「今日、はやく帰れそうだから、Aちゃんとデート。」

やられた。いきなり家、押しかけてやろうと思ったのに。