ほくほくほくと。 (ページ10)

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Juri_side

今日は久しぶりの o f f 。

ゲームでもしようかな、友達と遊ぼうかな。

なんて考えてたら、スマホが鳴った。

見てみると［北斗］の文字が。

北斗からはあんまり電話がかかってこないから、嬉しかった。

ふう、と深呼吸してから、電話に出た。

「じゅり...っ」

電話に出たら、北斗が何故か泣いていた。

あんなに強がりで、人前で滅多に泣かない北斗が。

樹「北斗？どうしたの？」

「じぇし、好きな人いるってっ...ん」

どうやらジェシーに好きな人がいるらしい。

樹「北斗かもよ？」

なんて、ほんとは言いたくないけど。

「違う、俺っ、聞いちゃったんだもん、」

「ジェシー、こーち好きだって」

そう言うと、また少し泣き声が大きくなった。

樹「今どこ？」

「···家」

樹「しょーがないなあ、暇だし北斗んち行くよ」

「じゅりぃっ、」

樹「ああ、もう泣くなって！すぐ行くから」

そう言って電話を切った。

ジェシーはこーちが好きって知った以上、北斗は決して邪魔をしないだろう。

あの北斗の事だから、ふたりを応援するんじゃないかな。

そう考えたら、俺にもチャンスあり？！

なんて考えてしまう、最低な俺がどこかにいた。

〜