執事。 ((とらじゃ))

みどりしつじ。 ページ26

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海人｢んっ！これ美味しい！｣







｢ふふっ、それはよかった(笑)｣







海人｢これ誰から貰ったの？｣







｢えっとね、しめ！｣







海人｢またあの人？｣







｢こら、あの人とか言わないの！｣







平日の午後3時。
私の隣に座って幼馴染から貰ったクッキーを頬張るこの人は、私の専属執事。







海人｢だってさ〜、
俺の方がA様のこと知ってます！みたいな感じだもん｣







｢まぁ、幼馴染だしね？｣







海人｢…………やだなぁ、｣







｢ふふっ、ほんと私のこと好きだね？(笑)｣







海人｢別にそんなんじゃないし、｣







付き合ってるのかって？
そんなんじゃない。


ただのお嬢様と、専属執事。







松倉｢あっ、海人いた｣








海人｢もー、何？｣








松倉｢宮近が呼んでた。
っつーかさ、A様のとこいすぎだろ(笑)｣








海人｢別にいいじゃん！
………じゃあ、また後で来ますね！｣








そう言って笑った中村に、きゅんってしたのは気付かないフリ。




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