そつぎょう。 ((じゃんぷ))

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先生はやっぱり、
私に好きとは言わせてくれない。






裕翔｢そうそう！
…ふふっ、よく出来ました！｣






ある日の放課後、
どうしても上手く演奏できないところがあって
先生に教えてもらってる時。


頭をぽんぽんってしてくれてる先生と目が合って。






｢先生、す｣






裕翔｢あーーー！！！
だめ！それ以上はだめ！｣






って。
全力で止められた。







｢……もう。｣







卒業まで聞かない。ってさ。
真面目なのはいいことだけど、
少しくらいいいんじゃない？なんて思っちゃう。







裕翔｢ごめんな？
……でもさ、ただでさえ我慢するの大変なのに

気持ち聞いちゃったら、もう我慢できなくなる。｣







｢……我慢しなくていいのに、｣







ついつい口から出た本音。


それを聞いて眉毛を下げる先生。




……困らせてごめんなさい。
でもね、私も困っちゃうくらい先生のことが好きなんです。







裕翔｢…んね、A｣






｢はい、｣







裕翔｢ほんとはさ、俺だって
ちゃんと好きって聞きたいし
何ならハグしたりちゅーしたりしたいよ？

……でも、Aの卒業をちゃんと見送りたいからさ｣






だから、待ってて？


なんて。
そんな顔されちゃったら待つしかないよね。






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