Another Strawberry−2− 【stpr】【マフィア】

… ページ44

ころんが珍しく怒鳴った
思わずその気迫に押されてしまう

こ「ねぇ何で！？」

『そ、それは･･･。俺が組の人間だと知られたら、お前らに迷惑がかかると思って･････』

だんだん言葉が尻すぼみになっていく


すると


パンッ！


『！？』

ころんが俺の両肩を強く掴んだ


こ「『独りで悩むな。独りで考えすぎんな。独りで壊れそうになんな』･･･そう言ってくれたのは、さとみ君でしょ？」


『･････！』


こ「僕は･･･ううん。僕達は、さとみ君の過去も今も全部受け止める。

だから、ね？



“心配しないで”」



「心配しないで」

姉ちゃんの口癖だったその言葉は、全身に染み、心に染みた

いつの間にか目から大粒の涙が溢れてきた

こ「･･･皆のとこ、戻ろ！」

『･･･うん･････っ』








アジトに戻ると、4人が真剣な眼差しで立っていた
恐らく、なーくんから全て話してくれたのだろう

俺達は向かい合って言った


『俺は、もう裏切らない。皆にも、自分にも』

莉「そうだね」

ジ「裏切られた気持ちは、俺らが全員身を持って経験しとる」

こ「だからこそ、同じ悲しみを繰り返しちゃいけないんだ」

る「ええ」


な「約束する。俺は皆を絶対に裏切らない」




手と手を重ねて誓いあった

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