Another Strawberry−2− 【stpr】【マフィア】

… ページ5

2日前―――――

な「でも…、ちょっと聞いてくれる？」

『…あぁ』

俺達のまわりの空気が、ピンと張り詰める


な「この通り魔事件･････







全部、女性(・・)が起こしていると思う」

る・さ・こ「「「ええぇっ！？」」」

な「しかも、被害者に極めて近い人なんじゃないかと思ってる」

莉「一体どう言う事…！？」

俺も正直なところ、意味が分かっていなかった
遠井さんも「なぜそう思ったのか？」となーくんに質問する

な「被害にあったのは全員男性だったんでしょ？もしその全員が、それぞれ女性と交際(・・・・・)もしくは結婚(・・)しているとしたら･････」

俺の脳裏に1つの可能性がよぎった

『そ･････、それってまさか…！？』

なーくんが少しこちらを見て軽く頷き、こう言った



な「被害者男性達から、何らかの苦痛を受けた女性達が組織してそれぞれの相手へと復讐したこれが、通り魔事件の真相だと俺は考えた」



る「う、嘘…！？」

莉「そんな…」

な「いや、これは俺の個人的な考えだから…」

さ「でも、調べてみる価値はあるんじゃねぇのか？」

こ「そうだよ！」

『あぁ！』

遠「私もできる範囲で何でも協力するわよ！」

な「ありがとう…。皆…。･････よしっ！遠井さん、さっそくだけどちょっとお願いできる？」

遠「えぇ！」

な「今までの通り魔被害者に交際関係か夫婦関係がある女性がいたか、徹底的に調べてくれ！」

遠「りょーかい！」

遠井さんは強く微笑んで言う

な「俺達はアジトに戻って、その組織について詳しく調べるぞ！」

さ「おう！」

る「はい！」


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こ「皆来て来て！」

俺はころんのパソコンの近くに立ち、画面を覗き込んだ

こ「んー。マフィアって書かれてはいるけど、派手なドンパチは起こした事無さそうだね…」

莉「へぇ…」

さ「ころん。俗称は？」

こ「えっと…。はい！」

ころんはディスプレイを俺達の方へ向けた
するとそこには、漢字4文字が並んでいた





□大和撫子□





『やまと…なでしこ･････』

こ「なーくんの読み通り、女性だけで構成されているみたい。それと…、ほら」

る「…あぁっ！！」

被害者の彼女・妻の情報が載った資料を持っていたるぅとが、ころんが見せた構成員の一覧を見て目を丸くした

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