Another Strawberry−2− 【stpr】【マフィア】

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○都内某所・るぅと宅―――――○

『(ころちゃんには及ばないけど、分析位なら僕にだって･････！)』

僕はそう思い、自宅にあるパソコンにさっきの録音データを落とし込んだ
愛用のヘッドホンを装着し、会話とその周辺の音をくまなく聴いて確認していく

『あっ･･･。さっき慌てて気づかなかったけど･･･、音が少し反響してる･･･？この反響具合は･･･倉庫･････？』

訓練の際に使っている倉庫内と反響具合が似ていた
さらに音を分析する

と






――――･･･ちらは、す･･･ま町役場･･････は、ちょ･･･内一斉清掃にごさ･･･頂き･････


無線の声が聞こえた

『す･･･ま町･････？』

男の声で一部は聴き取れなかったが、確かにそう言っていた

「す」から始まって「ま」で終わる町･･･





『――！･･･洲苫(すとま)町･････！』


東京のかなり北の方にある小さな町で、昔地元から東京へ遊びに行く際に何度も見た地名だった
僕は洲苫町の役場の無線がどれくらいの範囲聞こえるのかを導き出し、場所をどんどん絞っていく

そして




『･･･見つけた―――――･････！』


洲苫町の町外れにある廃工場の倉庫を特定した

ナイフや任務時の服をカバンにつめて、僕はタクシーで現場へと急いで向かったのだ

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