Another Strawberry−2− 【stpr】【マフィア】

＃6　宵々大和撫子 ページ2

−ジェルside−

『ゔ〜〜〜〜〜ん･････』

真夏の太陽がギラギラと照りつける中、俺はアジト内である資料とにらめっこしていた

こ「大丈夫？w何かおじいちゃんみたいな声出てたんだけど？w」

『しゃーないやん！こんな謎だらけの事件(・・・・・・・)の依頼受けたんやからー！』

る「ま、それもそうですけどね…」


そう
今俺達の手元にあるのは、遠井さんからもらった事件の捜査資料だ

なぜ、こんな事になっているのか簡潔に説明すると

近頃、通り魔事件が多発しており、しかもその被害者がなぜか全員男性(・・)だったのだ
さらに不思議な事に、被害者の大多数が「何者かに刀で斬られた(・・・・・・)」と証言しているらしい
事件が同時多発的に起こっているなどの事から、組織的犯行と疑った警察が特捜班を設置して、俺達にも協力を仰いだのだ

な「にしても、何で襲われるのが男の人オンリーなんだろう…」

る「昔の怨恨とかもつれとかでしょうか？」

さ「怨恨やもつれでこんなにも大事になるか？それに、どうして今なのかも説明がつかねぇ」

る「ですよねぇ…」

莉「だったら、一体･････」

皆も行き詰まってしまったようだ




すると、その時


ピロロンッ♪


俺の携帯に、連絡が入った

『(あ、遠井さんや)』

遠井被害者の1人が今から事情聴取だけど、あんた達も聞きたい?

『(おぉ！！ナイスや遠井さん！)』

俺はすぐさま『なぁなぁ！』と、皆に提案をした
皆は全会一致で賛成し、俺達は警視庁へと向かう事となった





○同日・警視庁内―――――○

取調官『まず、お名前とご年齢、それからご職業を教えてください』

暻『田平(たひら) 暻(けい)25歳、証券会社に勤めています…』

取調室の窓を挟んで隣の部屋、そこに俺達は来ていた
今「田平(たひら)」と名乗った男は、左の腕に包帯をぐるぐるにしていた
恐らくそこを斬られたのだろう

と、そこへ遠井さんが入室してきた

遠『初めまして。警視庁捜査一課の遠井です。襲われた当時の状況をできるだけ詳しく聞かせてもらえませんか？』

取調官と立ち替わり、遠井さんはそう聞いた

と、田平さんはゆっくりと当時の事を話し始めた

…→←世界観＆人物紹介

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す