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普段なら断った。しかし、初めてのデートにAは心躍らせていたため、遠慮するという選択肢はなかった。
「ロボロさん！外出許可貰えました！」
「良かったやん。車出すから着いてきて」
皆が夕食を食べている頃に、ロボロと会ったAはそのままガレージへと連れて行かれた。ロボロは車のエンジンをかけると、助手席を開けてニコッと笑う。
「どうぞ、レディ」
「鬱さんみたいな振る舞いですね」
「えー、アイツと一緒は嫌や〜」
なんて言いながら助手席の扉を閉めて運転席に乗り込む。アクセルを踏むと、車が前進していく。あっという間に軍から離れていく。
「グルッペンが港の一角を貸し切ってくれたらしいから。安心して遊べるで」
「っふふ、楽しみですね。ご飯はどうします？」
「レストラン予約しといた」
「わぁっ！楽しみです！」
車を運転するロボロの横顔を見つめていると、赤信号の時にロボロが彼女の目を大きな手で覆った。
「そんなに見られると、運転しづらいわ」
「ごめんなさい、かっこよくて」
「っ〜！ホンマ、そういうとこやで」
「なんですか、それ」
笑いながら話していると、あっという間に港についた。車を降りて、ロボロが向かった先は何故か船。
「ロボロさん、レストラン行くんじゃないんですか？」
「船上レストラン」
「船上レストラン……」
20年以上生きていてあまり縁がなかった言葉に、Aは目を輝かせる。ロボロが船に近付くと、船から一斉に男が降りてくる。身構えるAだったが、ロボロがAの前に出て鋭く視線を光らせる。
「お待ちしておりました。ロボロ様、A様。当レストランの従業員は全員、結婚済ですので、ご安心ください」
「ロボロさん、もしかして」
「怯えて食べるより、ええやろ？」
「はい」
ロボロの気遣いにAは泣きそうになった。海風の当たる席へ通され、次々と高そうな料理が運ばれて来る。
「美味しい……ロボロさん、ありがとうございます」
「Aの喜ぶ顔が見たかっただけやから」
今回のクルーズは2時間半。ご飯を食べたあとは、我々国の夜景を楽しめる。
「今日Aを誘ったのは、理由があってん」
「理由……ですか？」
「うん。俺、Aの事大好きやねん愛しとるんや。せやからさ、俺と結婚してくれへん？」
片膝をついて、薔薇の花を送るロボロ。その目は真剣で、揶揄っている訳じゃない事が伝わる。
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かす(プロフ) - かこつです。楽しませていただきました。ありがとうございます (7月17日 19時) (
レス) @page48 id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
らあゆ(プロフ) - ありがとう……ありがとう……ほんまにありがとう…一気読み最高でした( ；∀；)夢主可愛すぎるだろ…ありがとう(*´；ェ；｀*) (2023年3月21日 8時) (レス) @page47 id: 61afbf51de (このIDを非表示/違反報告)
♪si?do☆(プロフ) - とっても面白かったです！また面白い作品書いてください！ (2023年1月6日 16時) (レス) id: 89c26ef77d (このIDを非表示/違反報告)
ヒル(プロフ) - 新しい番外編...？好き。夢主の平和ボケっぽいのがずっと抜けない感じ好き。もう、語彙力喪失。ありがとうございますほんとに番外編感謝します...！ (2022年12月21日 23時) (レス) @page43 id: e3196d1b3b (このIDを非表示/違反報告)
小雪 - 完結おめでとうございます！番外編が好きすぎる…。いつも更新されるたびにわくわくして読ませていただいておりました。本当に素敵な作品をありがとうございました！ (2022年12月16日 0時) (レス) @page41 id: 472937dc0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年11月23日 16時
