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「ゾム……」
「大丈夫か、ロボロ」
「……ゲホッ、だから男は嫌い、なの」
「喋んな」
もう1発ゾムが撃とうとした時、トントンの怒鳴り声が聞こえた。
「やめろ！！！！ゾム！！！！」
「げ」
「これ俺も怒られるやつやんけ」
トントンはハンカチで彼女の胸の出血部分を押さえながら鬱先生を呼ぶ。
「グルさんの命令に背くな！」
「俺は、危険因子を排除しよ思て……」
「ちゃうな。お前のその感情はただの恨みや。その女に負けた悔しさを晴らそうとしとるだけやろ？」
図星だったらしい。ゾムは拳を握って俯く。慌ててやって来た鬱先生は傷口を見て唖然とする。
「マズイ、手伝えロボロ」
「なんや」
「Aちゃん医務室まで運んでや」
「…………しゃーなし」
軽々とAを抱き上げると、なるべく負担の無いように走り出す。
「ああああ、この世から美しい薔薇の花が消えてまう……!!!!そんなん嫌やぁ!!!」
「死んどけ、お前」
「あ？なんやと」
彼女を集中治療室に運び込むと、すぐに手術の準備を始める。
数時間後、Aの手術は終了した。ベッドに横たわる彼女は、今にも死にそうだった。説教から解放されたゾムは罰として休みが剥奪された。
「……アムール」
コネシマは半年ベタ惚れだった女を見下ろす。こんな別れ方は嫌だ。もう一度、をね願ってしまっている自分が浅ましい。偽名と分かっていても、その名を呼んでしまう。
「違うわ、Aよ」
「……起きたか」
慌てずに言ったコネシマは、通信で鬱先生を呼ぶ。その間、コネシマは彼女の髪を梳く。
「今でも、好きやねん」
「私は、貴方のこと愛した事無かったわ。愛せないの、何も」
「俺、初めて人に愛されたと思ってんけどな」
「それは、悪い事をしたわね」
コネシマはついに涙を流す。Aに抱きついて、充実した半年を思い出すように。
「離してちょうだい」
「嫌や」
「……貴方だから話すけど。私、唯一愛していた人が居たの」
「男？」
「ええ。言っても家族愛よ。双子の兄が居たの。でも、彼は私を捨てて逃げた。その男を私はずっと探している」
コネシマは鬱先生の気配を察知してAから離れると、ワシャワシャと撫でる。
「そうか。じゃあ、お大事にな」
「わざわざありがとう」
コネシマとすれ違うように入ってきたのは、鬱先生とゾム、シャオロンにグルッペン。
「薔薇の花は要らなくてよ」
「ただの見舞いに持ってくか！……その、すまん」
「謝罪も要らない」
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
