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「……お前、どっかで会ったやろ」
「……知らないわ。貴方みたいな不躾で獣のような目をした男」
「シャオロン。下げろ」
グルッペンに言われれば、下げるしかない。大人しくナイフをしまうが、殺意はずっとAに向いている。
「食べづらいのだけれど」
「じゃあ食うなや」
「馬鹿なのかしら。ああ、馬鹿なのね」
「……人を馬鹿にするのも大概にせえよ」
ゾムが恐ろしい速さで彼女にナイフを振るう。避けたAだが、頬に薄く切れ込みが入った。
「ゾム!!!」
「痛い……」
白い肌に入った一筋の赤い線からツーと血が垂れる。顔を顰めた彼女は、反対隣に座っているエーミールのネクタイを掴んでグイッと引っ張り、緑のネクタイを赤く汚す。エーミールはAと顔が近くなって慌てている。
「っや、やめて…ください」
「
「お前、エミさんに謝れや！！！」
「貴方が原因なのに？冗談じゃないわ」
怒るゾムの横を通って食器を返したAは柔らかくシェフに笑う。
「美味しかったわ。ありがとう」
「いっ、いえ!!!」
シェフに背を向けた瞬間彼女の笑いは剥がれる。冷酷な表情が露わになり、兵士の数人はそれを見て戦慄する。食堂を出たAが医務室に戻ろうとすると、食べ終えたロボロが追って呼び止めた。鬱陶しそうに顔を歪めたあと、その顔を隠さず振り返る。
「お前の好きにはさせへん」
「私は好きにするわ。あと、無理に話をしなくていいのよ？どうせ、女性とろくに話したことなんか無いのでしょう？」
「やかましいわ！！待て、話は終わってへんぞ！」
「何よ、私は終わったのだけれど」
ロボロは自身に向けられている一切の感情を含まれていない視線に臆しながら、何とか言葉を紡ぐ。
「おまえの自室、できたから行くぞ」
「それだけ言えば良かったじゃない」
「気に食わん」
「それで結構」
ロボロに連れられた部屋は、一般兵の部屋と同じ作り。ただ違うのは一人部屋という事のみ。
「女やし、配慮した」
「当たり前の事ね」
「お前」
また小言を言おうとしたロボロ。Aはニコリと笑うと、油断しているロボロの腕を引いて押し倒す。
「貴方如きが説教垂れないで頂戴。貴方は見下されているのがお似合いよ」
「離せ」
その時、彼女の胸を銃弾が撃ち抜いた。ゾムが放った物だ。Aは口から血を吐いてロボロの胸の上に倒れ込む。
「悪女にはお似合いの最後やん」
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
