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「触らないでちょうだい。汚らわしいわ。情報源としての価値を失った今、私は貴方に何の魅力も感じない」
その言葉はコネシマの心を深く抉った。愛していた女にそう吐き捨てられた男の気持ちは計り知れない。
「貴方の愛する軍の人間には手を出さないことを約束するわ。そして、貴方自身にも。だから、お願い」
コテンと首を傾げる様は、先程までの大人っぽい色気ある美女ではなく、あざとい純情少女のようであった。ここまで顔をつ使い分けられるとは、彼女の腕は相当高い。それはもう一目瞭然であり、恐らくもう二度とこのような人材は現れない。
「グルッペン。俺はええと思うで。俺らが利用されとるんなら、こっちも利用し返そうや」
オスマンの進言に頷いたグルッペンは、彼女に契約書を見せる。
「サインしろ」
「ペンを頂ける？」
グルッペンから万年筆を受け取ったなAはスラスラと名を連ねる。拇印を押すためにトントンが朱肉を渡す。それを受け取らずにトントンの指を口に入れたA。またも誰も動けずにいると、彼女は容赦なくトントンの指の皮を噛みちぎる。
「いっ!!!!」
その痛みで目が覚めたトントンは彼女の口から指を引き抜く。トントンの血を自身の指に塗りたくったAはそれで拇印を押した。指についた血は見せつけるように舐めて見せ。
「横暴な女は嫌い？」
「いや、お前が嫌いや」
童貞らしく顔を真っ赤にしたトントンは睨みながら怒る。
「そう、残念。で、グルッペン・フューラー。私はどうすれば良いのかしら」
「そう都合よく部屋がある訳じゃない。とりあえず、医務室のベッド使え」
「分かった。案内してくださる？鬱」
「はぁい」
もう目をハートにしている鬱先生を従えて、Aは総統室を出て行った。
「待て、なんであの女大先生が軍医って分かったんや？」
「やっぱり我々国で働く気やったんちゃう？あんな凄腕のスパイなら、俺らの事くらい調べついとるやろ」
皆の表情は晴れない様子だ。Aの事は大嫌いだ。仲間を殺そうとし、飄々とした態度でおり、男を見下している。それなのに、彼女を前にするとどうしても無力になってしまう。そんな自分が悔しくて。
だから彼女がもっと嫌いになる。
「……どこ行くつもりや、ショッピ君」
「もう解散でいいんですよね」
「ああ、夜中にすまない。もう寝て構わない」
「じゃ、さよーなら」
ショッピは部屋を出たあと、自室には行かず医務室へと向かった。手には、毒を持って。
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
