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挑発的な余裕を含めた笑みは、もういつもの彼女だった。
「っは、どんな手ぇ使っても絶対落としたる」
Aはちらりとシャオロンを見ると、少し照れたように笑う。
「折角だし、少し2人で話さない？」
「俺も聞きたいこといっぱいあったし、ええよ」
シャオロンは皆に勝ち誇った顔を向けて食堂を出た。Aとシャオロンは静かな中庭目指して歩いた。噴水の前のベンチに腰掛け、2人は必死に話題を探す。話そうと言ったが、いざ話すとなるとすっかり忘れてしまった。
「A」
「何？」
「軍、辞めたら？」
「っ、まだ、認めてくれないのね。私は、貴方に会うために死ぬ程頑張ったのよ。貴方に頑張ったな、って褒めてもらうために今日までスパイを続けてきたのよ。さっきの言葉は上辺だけの言葉だったと言うのね？」
悲痛な顔をするA。シャオロンはそんなAをギュッと抱き締めて首を振る。
「ちゃう！！！Aは凄いと思う。ホンマに世界一のスパイや。でもさ、俺がお前を置いて遠くへ行った理由、分からんの？」
「才能が無い私を見放したんでしょ。どうせ母の二の舞を踏むと知っていたから」
「いいや。俺はな、ただお前に危険な世界に飛び込んで欲しくなかっただけや。軍人なんて、常に死と隣り合わせ。スパイだろうが、歩兵だろうが、それは変わらん。……俺はこれ以上大事な人を失いたくなかったんや。俺のたった1人の大切な家族やねん」
「……そう、だったのね。バカみたいだわ。シャオロンとの一件で勝手に人を信じる事を恐れて誰も信用しなかった。ねぇ、シャオロン。私これからどうしたらいいのかしら」
「俺は妹の恋愛が成就するのを見届けたいわ。アイツらも本気やから。アイツらの言葉聞いたったら？本気で耳を傾けたら、すぐアイツらのこと気に入るわ」
「裏切られるのが怖いの。もう捨てられるのは嫌よ……」
「んはは、大丈夫。お前を泣かせるような奴は居らんし、居ったら俺がボコボコにしたる！お兄ちゃんやもん」
「たった1分の違いでしょう？双子なのだから。もう、離れないでちょうだい。心置きなく話せる相手は、シャオロンだけなの」
「そっか」
全く似ていない双子だが、実は共通点がある。人を揶揄って困る反応を見るのが好きだという、悪癖が。
「シャオロン。悪いけど、私はまだスパイを続けるわ。この国は居心地がいいの。あの人達も優しいし。何より、もう貴方と離れるのは嫌」
「……しゃーないな」
双子は楽しそうに笑い合った。
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
