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「心配かけてごめんなさいね」
無傷で帰ってきたAに、皆は様々な反応を見せた。ゾムは抱きついて、コネシマも飼い主が帰ってきた犬のように、ぐりぐりと頭を押し付けている。
「おかえり……心配したんよ」
チーノがAに泣きそうな目で言う。
「秘密警察に捕まってしまって。でも担当が馬鹿な男で助かったわ。世間知らずな可哀想な女の子を演じれば、1時間もせずに解放してくれた」
「すげぇ……」
「いやでも、ソイツらの気持ちわかるわ……」
彼女に泣いてせがまれたら、拒めない。グルッペンはAの頭を撫でたあと、座るよう促す。珍しく命令に従ったAは、エーミールに紅茶を出せと命じる。
「ストレートがいいですか？」
「甘ければなんでもいいわ。グルッペン。欲しかった情報はこれでいいかしら」
報告書を受け取ったグルッペンはそれをみずに、Aを見る。
「怪我は？」
「無いわ」
「一応確認だが、我々国の情報は出していないよな」
「は？」
それは今までに聞いた中で1番冷たい声だった。彼女は凍てついた目をグルッペンに向けて、怒りを露わにする。グルッペンも負けじと目の奥を細めて両者睨み合う。普通の者なら、この空気感に耐えられず気絶するだろう。
「心外だわ。例え拷問されても私は情報を吐く気は無い。私はスパイとしての仕事に命を賭けているし、プライドを持っている。忠誠心なんかじゃないわ。私のプロ意識。自白するくらいなら自害する」
「そう、か」
「じゃあ、私は戻るわ」
「一応診察しよか？」
「要らないわ。私は今機嫌が悪いの。関わらないでちょうだい」
バタンと扉が閉まる。グルッペンはどこか嬉しそうな表情だ。それをシャオロンにに指摘されると、クツクツと笑う。
「っふ、俺らの姫は可愛ええな」
誰も否定はしない。大きく頷くものも居れば、内心頷く者もいる。
「俺、アイツに渡すもんあるんやった」
「ああ、書類か」
「怒られんかな？」
「大丈夫やろ」
トントンは引き攣った顔でAの部屋に向かった。彼が戸を叩くと、不機嫌そうな彼女の声が返ってくる。
「A〜書類」
「面倒ね」
トントンからそれを受け取り、ランプの灯りをつける。
「……寒いわ」
「暖炉つけよか？」
「暖炉は嫌いなの。ストーブあるかしら。……それとも貴方の体で温めてくれる？」
「んなっ!?」
「童貞には厳しいかしら？」
すると、Aはトントンに唇を奪われていた。
「童貞やからって、舐めんなよ」
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
