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ショッピさんは早く行けとでも言いたげな目でこちらを見ている。サングラス越しだが、十分伝わった。正直戻るのにはかなり勇気が居る。戻って「なんで戻ってきたん？」なんて言われたら心が持たない。
「じゃ、頑張って」
「ショッピさんも頑張ってください。魔法少女っ……っふ、」
「真に受けんといてくださいね！？」
「分かってますよ。ありがとうございます、元気出ました」
「勇気も出ると良いですけど。この前の非礼の詫びっちゅうことで」
「本当に、ありがとうございました」
ショッピさんはふん、と笑うと言葉は残さず暗闇に消えて行った。背後で「ちょっといいかな」という声が聞こえたから多分職質されているのだと思う。あんな格好してるから。
戻りたいけど、戻りたくないなぁ。足取りが重い。コネシマさんになんて思われるか。そんなことを思いながら来た道を引き返していると、前方から人影が見えた。夜遅いのに、全速力で走っている。やばい、不審者2人目だ。
「A〜！！！」
でも私の名前を叫ぶその声には、妙な安心感があった。私を救ってくれた大好きな人の声。姿を視認すれば、忽ちさっきまであった勇気は吹き飛び、私も走り出して居た。折角会えたのに、逃げてしまった。
でも鈍足の私じゃ、鍛えてるコネシマさんに勝てるわけ無く、一瞬で捕まった。コネシマさんは背後から私をギュッと抱き締めると絞り出したような低い声で言った。
「逃げんなや」
「ごめんなさい！本能が逃げろと」
「今の話ちゃう。なんで俺のところから逃げた？何が不満やったん？」
「私じゃ、コネシマさんに釣り合わないからですよ！ネットでも、私のせいでコネシマさんの映画出演がなくなったり、テレビ出演が減ったりしたって……」
するとコネシマさんは深いため息と一緒に私に体重をかけてきた。
「重いっ」
「そんなくだらんことで居なくなったんか。ビックリしたやんやめてや、ホンマ。どれだけ探したと思ってんねん。お前は俺のや。逃げんな。捨てんな」
ようやく私から離れたコネシマさん。振り向いて顔を見ると、今にも泣き出しそうな顔で、髪の毛はボサボサ。服は汗で変色していた。
「ボサボサじゃないですか。もう、俳優さんは見た目が仕事でしょ？」
コネシマさんの髪の毛を手ぐしで整えると、コネシマさんは私の手首を掴んで引き寄せ、そのまま姫抱きにした。
「うぎゃぁっ！」
「帰るぞ」
「……帰っていいんですか」
「俺にはお前が必要や」
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まっくろしろすけ - 最初にマグロって出てきて「わ！マグロや！」ってなりました！（なんでマグロでわー！ってなってるのかわかるひとには分かると思う！）この小説好きです！ (8月5日 0時) (
レス) @page15 id: 017cec3e53 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - あえ？完結しちゃった…。いや、喜ばしいことなんだけども！好きな小説が終わっちゃうと少し寂しいですね…。次回作も期待してます！ (7月23日 15時) (レス) @page43 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ？？？？？？？？？？？？？？神かな？？？？？？？？？？？？あ、神だったわ。…周回しよ……。 (5月15日 23時) (レス) id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ふふふふふふふふふふふふふふふ嫉妬する夢主ちゃん可愛い(´∀｀*)ｳﾌﾌ動けない…？あっ…(察し)二人共お幸せに〜楽しめよ〜 (4月27日 22時) (レス) @page42 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
しょしょ - kn夫婦てぇてぇ… あの女子高生分かりみが深すぎるんじゃぁ〜 (2023年4月14日 22時) (レス) @page41 id: 275501d424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月25日 14時
