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あれから何時間倒れていたのだろう。朝はまだ薄い青だった空も、もう赤く染まりつつある。体が汗でびしょびしょ。気持ち悪い。お風呂に入りたい。でも動けない。
そんな時、ガチャっと家の扉が開く音がした。コネシマさんが帰ってきたのかな。どんな顔をされるだろうか。役に立たない私を、どうか捨てないで。怒らないで。
「A〜？A〜居らんの〜？」
「コネシマさん……」
「こっちの部屋か！？」
物凄い足音。頭に響く。走ってきたコネシマさんは、私の倒れる部屋に入るなり、私の傍に来て抱き起こす。
「Aー！！！死ぬな、起きろ……!!!」
「生きてます。勝手に殺さないで……。コネシマさん、暑い、気持ち悪い。頭痛い。助けて、」
今の感情をボロボロと涙を零しながら説明する。情緒不安定だ。コネシマさんは呆れた顔一つ見せずに私を抱え上げると、そのまま部屋を後にした。
「熱か？体バリ熱いんやけど」
「多分、熱です。ごめんなさい、迷惑かけちゃって」
「ええよ。お前が無事なら」
コネシマさんにしがみつく握力も無く、落ちそうになる度にコネシマさんが抱え直してくれる。演技のために鍛えてるコネシマさんは、軽々とこうやって抱っこしてくれる。運んでくれる。コネシマさんが連れて来たのは、トイレ。
「気持ち悪いんやろ？吐いたらスッキリするんちゃう？」
「あ、ありがとうございます」
便座を上げてくれたコネシマさん。しかし一向に出て行く気配がない。
「あの」
「どうした」
「ここに居られると吐きづらいんですよね」
「なんで？」
「恥というのが」
「そんなん気にすんな。ほら、口開けろ」
コネシマさんは私の口の中に指を突っ込むと、舌を指で挟んだり、喉の奥を押したりして吐かせようとする。
「う゛ぇっ、ゲホッ、」
コネシマさんは手が汚れるのも気にせずに吐くのを促してくれる。一通り胃の中を空っぽにしたら、コネシマさんが口元をタオルで拭ってくれた。
「スッキリした？」
「ごめんなさい、タオルと手、汚しちゃった……」
「ええよ、こんなん。他の奴やったら使わせへんけど、お前なら別にええ。汚くなんか無いしな。風呂入れるか？シャワーだけにしとこか」
何から何までお世話されちゃって。これじゃあ私がここに居る意味無いよ。吐瀉物を流してくれたコネシマさんは、再び私を抱えると今度はお風呂場に連れて行ってくれた。今日は、今日だけはコネシマさんの優しさに甘えさせて貰おうと思う。
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まっくろしろすけ - 最初にマグロって出てきて「わ！マグロや！」ってなりました！（なんでマグロでわー！ってなってるのかわかるひとには分かると思う！）この小説好きです！ (8月5日 0時) (
レス) @page15 id: 017cec3e53 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - あえ？完結しちゃった…。いや、喜ばしいことなんだけども！好きな小説が終わっちゃうと少し寂しいですね…。次回作も期待してます！ (7月23日 15時) (レス) @page43 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ？？？？？？？？？？？？？？神かな？？？？？？？？？？？？あ、神だったわ。…周回しよ……。 (5月15日 23時) (レス) id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ふふふふふふふふふふふふふふふ嫉妬する夢主ちゃん可愛い(´∀｀*)ｳﾌﾌ動けない…？あっ…(察し)二人共お幸せに〜楽しめよ〜 (4月27日 22時) (レス) @page42 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
しょしょ - kn夫婦てぇてぇ… あの女子高生分かりみが深すぎるんじゃぁ〜 (2023年4月14日 22時) (レス) @page41 id: 275501d424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月25日 14時
