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パーティー当日。Aは卒倒しそうだった。グルッペンは言わずもがな、少しパーティー用に格好を整えたら、誰もが目を奪われる存在に。ゾムも普段とは違い、髪をかきあげて固めて、スーツで決めて大変イケメンである。
そんな2人と並んで歩くことに不安を感じている。だがAも2人に引けを取らない程美しい。しっかりと化粧を施し、髪はパーティー用にオスマンがアレンジしてくれ、ハーフアップを豪華な髪飾りで留めている。スタイルは良い方だし、顔も良い。
会場入りした瞬間、場の空気が変わった。全員がグルッペンが席に着くまで頭を下げている。
「もう結構だ。俺には構わず、好きにやっていていい」
グルッペンが言うと皆は顔を上げて、食事やらダンスやらに戻る。
「美味そう……」
「食べてもええけど、食いすぎんなよ」
「分かっとる！」
ゾムは目を爛々とさせて料理を頬張る。この場には、他国の重鎮、その護衛やパートナー、更に国自慢の英雄などを連れてきている人も居る。
グルッペンはパーティー自体に興味はない。ただ、色々な国の人間が居る場所で飛び交う『情報』に意味があるのだ。
「あ、あの。私K国陸軍総司令官のクロウと申します。こちらは妻のスワン。我々国総統、グルッペン殿。お目にかかれて光栄です」
「くだらぬ世辞は良いですぞ、クロウ殿。して、何がお望みで？」
「っはは、流石ですな。実はですね、そちらに控えているレディと1曲踊っていただきたく」
「……奥方は」
「彼女はお恥ずかしながら、足が悪く踊れないのです。しかし今日は、我が師も来ているので。彼に見せたいのです。そしてどうせ踊るなら、この場にいる中で1番美しい方と、と思いまして」
ゾムには到底信じられない話だった。妻がいるのに他の女と踊る、しかも妻の目の前で他の女が1番美しいと褒める。そんな男が、自分が世界で一番大切な彼女と踊ろうとしている。しかし、ゾムに止める権利は無い。
「……分かりました。しかし、こちらからも提案があります。我が国と是非……」
Aはゾムに口パクで謝ったあと、クロウと共に立ち上がる。
(それにしてもグルちゃんはすごいな。この少ないやり取りで外交をしてしまうのだから。国を動かすべくして生まれた男だ)
「ああ、美しい。レディ、お名前は」
「Aと申します」
「Aさん。いい名前だ。私の第4夫人にならないか？裕福な暮らしが待っているぞ」
「……すみません、私には心に決めた人が居るので」
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けんまおし1016(プロフ) - もうこの作品もまじで最高でした!!!!他の作品もみるのはもちろんお気に入り登録もしときました!もう最高でした!!もう言葉にならないです!!!!! (2022年12月11日 9時) (
レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
一条なつき(プロフ) - めちゃくちゃ良かったですひたすら鼻水ズルズル涙ドバドバで読ませて頂きました！！ (2022年10月7日 2時) (レス) @page45 id: 10435debae (このIDを非表示/違反報告)
黒輝 雷音⚡ - 途中emさんが舌打ちしながらカーテン閉めるのでめっちゃ爆笑しちゃいました！(笑)めっちゃ面白い作品でした！ (2022年9月26日 2時) (レス) @page45 id: a7e2765b25 (このIDを非表示/違反報告)
這い寄る脅威(プロフ) - ピくんーーーーー！！！www (2022年8月29日 0時) (レス) @page49 id: 0893c6b06a (このIDを非表示/違反報告)
コム＠スランプなう(プロフ) - 夢主可愛い…zmさんッ！僕にもその子貸しt)))←おまわりさーんこいつでーす 番外編ちょくちょくかいてくれるの嬉しいです😊 (2022年8月28日 13時) (レス) @page49 id: 0ee0aa5caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年8月1日 20時
