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あれから数日、Aはグルッペンに幹部の座を与えられた。
「おめでと」
「ありがとうございます。……そういえばショッピさん。私が居なくなった時、必死になって探してくれたそうですね」
「……んなもんデマや」
「あら、それは残念です」
フイと顔を逸らしたショッピは、Aの横を通り過ぎて、喫煙室に入った。ククッと喉を鳴らして笑ったAは、いつも通り仕事に戻った。
「Aちゃん。ピジョンが動き始めとるらしいで」
エーミールの言葉に、Aは歯ぎしりをした。ピジョンのシンボルマークは、鳩。そう、Aの腰に彫られたタトゥーと同じ。
「ピジョン……ですか。次会った時は、私がやり返す番ですね」
仲間を殺され、親の肉を食わされ、家畜以下の扱いに、気持ちの悪いタトゥー。Aの怒りは計り知れない。
ーーーーーーー
「ショッピ君。薬の調査行ってきてくれん？」
「え……めんど」
喫煙室を出たショッピは、グルッペンに捕まり、任務を与えられた。任務内容は、最近出回っている薬の調査らしい。なんでも、我々国軍の兵士達が結構な人数その薬に手を出しているらしい。我々国では、薬はご法度。ましてや兵士が薬をやるなんて、死罪に値するレベルだ。
「報酬は弾むんでしょうね」
「当たり前だ」
「いってきまーす」
やる気を出したショッピは、喜んで基地を飛び出した。
ショッピは、服装を少し汚くし、スラムに入り込んだ。路地に入れば簡単に売人に会えるもので、酔ったフリをして売人に絡んだ。
「よぉ、アンタ、いくらで売ってくれるんやぁ？」
「なんだ、お前。……そうだな、とりあえずこれくらいか」
売人は、指を3本たてた。品定めをするように、ショッピをつま先から頭の先までジロジロとか見ながら。
「3万？」
「はぁ!?馬鹿かお前」
「もう1桁上かい」
「ったりめぇだ。俺の薬は入手経路が特殊なんでねぇ」
ほんの少量で30万。ショッピは驚いたが、平然を装い、更に続けた。
「最近、兵士さんとかもやっとるらしいな」
「あぁ、そういえば昨日来たな」
「ホンマ!?」
「そうだ。うーん、印象は薄かったが、顔は中々良かったな。あと、ええ香りもしてたな」
それだけじゃ分からないとショッピは首を捻るが、更に有益な情報を手に入れることが出来た。
「そういや、女だったな。確か……Aとか言ったか？」
「は……？」
もう一度言おう、我々国では薬はご法度。最悪の場合、死刑……という事も。
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蒼 - ページ４０の話の上から１１行目（文字が開いて行数で書かせていただいております）ｚｍ様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (
レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え？？？？いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します！64がなにもない状態で公開されちゃってます！あれ？私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます！続きが楽しみだぁ！ (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年3月22日 18時
