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「ら、らっだぁさん？」
「ショッピ君！」
「……久しぶりっすね」
ショッピ君に手を振ったあと、らっだぁさんは私に同情的な視線を向ける。
「なんて言ったらいいんだろう。適切な言葉分かんねー。……もう、大丈夫ですよ」
「っふふ、ありがとうございます」
「俺に任せろー！！」
「うるさい」
「チーノ。チクチク言葉だぞ」
チーノ君とらっだぁさんは仲がいいのか、凄く楽しそうに話している。悪い人じゃなさそうだ。
「らっだぁさん。いくつかお伺いしても？」
「いいですよ」
親指を立ててウインクをするらっだぁさん。心做しか、ピコン、と星が飛んできた気がする。
「我々国の幹部と面識はありますか」
「まあ、数人とは。でも絶対アイツらに貴女を売ったりしないし、絶対守ります。それは約束するんで」
「疑ってる訳じゃないですよ。不快にさせてしまったのならごめんなさい」
「いやっ、全然……」
「会ったこともない私を受け入れてくれようとしたのは何故ですか？」
「友達の友達は友達ってやつですよ。それに、助けが必要な女性を見捨てるなんてしませんよ」
「！」
眉を下げて笑うらっだぁさん。素敵な人だな。育ちがいいのだろう。
「カッコつけんな〜！可愛い子って言ったら急にやる気出した癖に」
「おっと〜？裏切りか？」
「っふふ、面白い方ですね。らっだぁさん」
「えっ、好き。時間も時間だし、戻るわ。Aさん。我慢しちゃダメだよ。辛い時は、絶対周りを頼ってくださいね。俺も、できる限り力になるんで。じゃ」
「はい。ありがとうございます！」
彼を玄関まで見送って、か彼の姿が見えなくなるまでずっと手を振り続けた。踵を返してリビングに行くと、ショッピ君が猫と戯れていた。
「ショッピ君。その子は？」
「庭を歩いてたんで、捕まえました。ピコです」
「教授、怒らない？」
「あの人猫好きなんで。大丈夫ですよ」
「可愛ええ〜！」
チーノ君がピコちゃんに触ろうとすると、シャー、と怒ってチーノ君の手の甲を引っ掻く。子猫だだから深い傷にはなっていないけど、痛そうだ。
「ウケる」
「ウケへんわ！も〜嫌やぁ。ケーキ食お。Aさんも食べます〜？」
「うん、いただこうかな」
らっだぁさんが持ってきてくれたケーキをチーノ君が切り分けてくれた。食べ終わったあと、私もピコちゃんに触りたくなった。
「危ないですよ」
恐る恐る手を伸ばすが、ピコちゃんはゴロゴロと喉を鳴らして触らせてくれた。
「はぁ！？」
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硝子玉(プロフ) - 最後まで不穏ですね、彼らが妥協するまで眉を顰めて読んでいました。面白かったです。後輩2人が実は同じことしてた、なんて考えましたが流石にそんなことありませんでした。誰の子とも言える書き方が素晴らしいと思います。命令内容が子供を守れとかだと面白いですね。 (8月3日 17時) (
レス) @page41 id: d2ec184a3c (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - めっちゃ良かった！！emさんとsypくんとciくんが…！カッコ良すぎて萌え死にする…！そしてなんとなくgrさんだと思います。他の作品も頑張ってください！ (2022年12月27日 9時) (レス) @page38 id: bb7bb5003e (このIDを非表示/違反報告)
かきくけの(プロフ) - 個人的にはsnが味方っぽいけど本当は幹部達と同じことしてて、罪悪感から助けてだけど子供がsnの子だったから顔が合わせられなかったとかだったら熱いな。でもたぶんgrさんの子な気がする (2022年10月17日 23時) (レス) id: e7af349437 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるぽろう - 完結おめでとうございます…そしてありがとうございます…！！！序盤が凄く暗かったからこそ、最後のあたたかい終わり方が心に沁みました。てかemさんとshpci後輩かっこよすぎですね一生愛せます！！！今回も素晴らしすぎる作品をありがとうございました！！！ (2022年10月15日 13時) (レス) @page38 id: 8509ca10df (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ*(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！本当に物凄く心を掻き乱された作品でした。とてつもなく良い意味で。素晴らしい作品をありがとうございました！！ (2022年10月15日 13時) (レス) id: ddb5b2a27a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月26日 18時
