第4話 ページ7
さて、、
改めてどこへ向かおうか…。
人の国も森の周りにあるらしいけど、そこは爺や若に止められた。
強い魔物が不用意に人の国に近づくと討伐されかねない、ということだった。
特に西方聖教会は魔物を敵視しているらしく、統治している西側は近づかないのが身のためらしい。
人間のいない所…それこそジュラの大森林みたいに人間が踏み込めない土地…と、助言者と相談した結果、北に向かうことにした。
何でもそこには人が住める環境ではない永久凍土があるらしい。(私には熱変動耐性exがあるから問題ない)
ついでに亜空間に氷取って持ち帰ろう。
かき氷なんかもできるかな。
アクトの背でそんなことを考えていると、もうすぐ着くらしい、大分冷えてきた。森を出てすぐなのに、アクトめちゃくちゃ早いな。
名付けで強化されるってのは本当らしい。
さて、氷の土地に着いた。
アクトは寒い所が得意ではないらしく、早々に影移動、というスキルを活用して私の影の中に潜ってしまった。
そんなことも出来るようになってたのか。後で分析させてもらおう。
氷を少し拝借して亜空間に収容し、その辺を散策する。と言っても面白いものは何も無く、辺り一面の雪と氷だ。
と、思っていた矢先、大きな城が現れた。氷でできた城だ。
「綺麗…」
思わず口にしてしまった。
突然、
「何者だ」
と、背後から声がした。
え、ここって人間居ないんじゃなかったのか?
まぁ明らかに人工物である氷の城を見た後に言えることじゃないが…。
「怪しいものじゃないです。少し散歩に来ただけで…」
そう言って振り返ろうとすると、
「動くな!」
いきなり結界の中に閉じ込められた。
はぁ!?私何もしてないよな!?
慌てて結界創造で反対の効果を持つ結界を作り、
そのためにはまずこの結界に触れている所から助言者の分析で結界の効果と性質の情報を…え?体が動かない…?
《告。この結界の効果はマスターの動きを封じることです。》
え!やばいだろ!直ぐに結界を創造…
《いえ、それはやめておいた方が良いかと》
どういうことだ?
《今結界を張ったものは恐らく上位の悪魔だと推測します。魔素量もマスター以上です。
にも関わらずマスターの動きを封じるのみの結界を行使したのには、危害を加える他の目的があるのかと。》
…なるほど。
まぁその悪魔とやらに問いかけようとしても声が出ないんだ。
とりあえず抵抗用の結界だけ作って…
あとは相手の出方を見ようか。
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ミィ - 16話なんですが、戦いを先に仕掛けた(?)のは、オーガの方だと思います。アニメを見れば、若(紅丸)が『はやとちりをしてしまった。』『許してくれ(セリフ全く違うけど意訳的な)』って言ってたから仕掛けたのはオーガだと思います。私もアニメを見て (11月15日 16時) (レス) @page19 id: cc284cb664 (このIDを非表示/違反報告)
紅白の巫女 - めっちゃ続いてるんだ…すごい。まだ途中だけど恋愛要素あるんですか? (11月9日 13時) (レス) @page8 id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
おもろー - 38話の上から4行めが、リザードマンではなくリザードンになっています。おもしろーー!!ー!ー (11月8日 21時) (レス) @page42 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 守護者は(マモルモノ)ですか? (2022年7月8日 18時) (レス) @page4 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 助言者は(タスケルモノ)ですか? わからないんです、教えてください! (2022年7月8日 18時) (レス) @page2 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年8月30日 22時