第34話 ページ38
数日後−−−−−
私たちはカイジンの工房を目指していた。
私たち、というのは私、リムル、シオン、悪魔の4人だ。
今は村の視察中。なぜ私も同行してるかと言うと…完全にリムルと同じ立場、この村の代表として周りに認知されてしまったのだ。
最初は、ずっとリムルが中心となって造った村にぽっと出の私が代表でいいのか、とも思ったが…村の住人に異論や不満は無いらしい。
それに、ベニマルたちはオークを倒すまで、という条件で仕えているらしいが、私はしっかりここに住むつもりだからな。
ベニマルたちがなんと言おうと、もうベニマルは若でも長でも無いんだ。従う気は無い。私は好きなようにやろう。
と、そんなことを考えているとカイジンの工房に着いたようだ。中ではシュナが機織り(カイジン作)を使って絹織物を造っていた。
「凄いな、もう絹織物なんて出来たのか。」
リムルが感心したように言う。
「リムル様!A様!」
「どうも」
「こんにちは」
「コクン」
中にはドワーフの三兄弟も居て、絹織物で何が出来るか、思考していたようだ。
…相変わらずミルドは何も喋らんのな。
「いらしてくださったのですね、リムル様!」
そう言ってシュナがリムルに飛びつく。
まぁリムルのスライムボディは飛びつきたくなるのはわからんでもない。
(おや、私ならばいつ飛びついてくださっても構わないのですよ?)
悪魔が何やら思念伝達で伝えてきたが徹底的にスルーする。最近私のスルースキルが上がってきたような気が…。
「う、うむ。どんな具合だ?」
あ、今こいつ照れたな。
スライムの体では頬が赤く染まるということは無いが…明らかにキョドったな。
「はい!カイジン様が作ってくださった織り機は、とても使いやすいです!」
「そうか!良かった。
皆の衣類の制作、頼んだぞー。」
「はい!おまかせください!」
「ではリムル様、参りましょう。お昼が冷めてしまいます。」
「シオン、秘書のお仕事は、ちゃんと出来ているのですか?」
「もちろんです、シュナ様。」
そう、リムルはシオンを自分の秘書にしたのだ。
おそらく見た目が秘書っぽいから…とか何とか考えてたんだろうけど…。
ま、まぁ、やっていくうちにしっかり者に成長するかも…だからな…!
《告。個体名シオンがマスターの思う状態へと成長出来るかくりt(そういうことじゃない!)…了。》
ま、護衛役としてはうってつけだし…リムルには頑張ってもらうとしよう。
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ミィ - 16話なんですが、戦いを先に仕掛けた(?)のは、オーガの方だと思います。アニメを見れば、若(紅丸)が『はやとちりをしてしまった。』『許してくれ(セリフ全く違うけど意訳的な)』って言ってたから仕掛けたのはオーガだと思います。私もアニメを見て (11月15日 16時) (レス) @page19 id: cc284cb664 (このIDを非表示/違反報告)
紅白の巫女 - めっちゃ続いてるんだ…すごい。まだ途中だけど恋愛要素あるんですか? (11月9日 13時) (レス) @page8 id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
おもろー - 38話の上から4行めが、リザードマンではなくリザードンになっています。おもしろーー!!ー!ー (11月8日 21時) (レス) @page42 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 守護者は(マモルモノ)ですか? (2022年7月8日 18時) (レス) @page4 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 助言者は(タスケルモノ)ですか? わからないんです、教えてください! (2022年7月8日 18時) (レス) @page2 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年8月30日 22時