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第16話 ページ19

〜若side〜

Aと別れてからおよそ1日。無事を祈りつつ歩みを進める。


距離が離れたからか、Aのスキルの効果も切れてしまった。


行くあてがある訳では無い。だが立ち止まる訳には行かない。俺たちを助けてくれたAのためにも。


すると向こうから近づいてくる複数の気配を感じた。
オークの別働隊かとも思い、みな警戒態勢をとる。


姿を現したのは牙狼族とゴブリンというなんとも信じ難い組み合わせの1団だった。
というよりただのゴブリンか…?俺の知ってるゴブリンよりも魔素量が…


「…どうやら、ゴブリンの上位種、ホブゴブリンのようです、お兄様。牙狼族の方はユニークですね。」


そんな奴らがジュラに居たのか…。
なんにせよ、敵対する理由は無い。そう思い、声をかける。


「おい、俺たちに敵意は無い。聞きたいことが…」

「な、オーガ!?何故ここに!」

「いや待て、話を、」

「全員戦闘態勢!リムル様に連絡を!」

「な、おい!」


彼らにとって俺たちはそこまで脅威なのだろうか。問答無用でかかってきた。
とはいえ殺す訳にも行かない。妹の魔法に頼んで眠らせる。


はずが、2人と1匹、抵抗したようだ。ユニークの牙狼族はまだしも、まさか妹の魔法に抵抗するゴブリン…もといホブゴブリンがいるとは。


彼らは斬りかかってきた。牙狼の方は黒と蒼が、ホブゴブリンたちは紫と爺が相手をした。もちろん急所は外してある。


と、そこへ銀髪の仮面をつけた魔人が来た。…仮面をつけた魔人…?


俺の脳内に里が焼ける様、同胞の遺体、血の匂いが蘇る。


仮面の魔人が青い液体を取り出し、ホブゴブリンにかける。と、たちまち傷がふさがった。ホブゴブリンと牙狼が魔人の背後につく。


それを見て俺たちも合流し、魔人を見据える。


「おいお前ら、事情は知らんがうちの奴らが失礼したな。話し合いに応じる気はあるか?」


魔人がそう問いかける。
話し合い…?我らの里をオークどもに襲わせ、同胞を殺し、家を焼き…未だAは合流していない。そんな奴が話し合いだと?


「正体を表せ!邪悪な魔人め!」

「おいおいちょっと待て、俺がなんだって?」

「魔物を使役するなど、普通の人間に出来る芸当ではあるまい。」

「はあ?」

「見た目を偽り、オーラを抑えているようだが甘いわ!」

「正体を現すがいい」

「黒幕から出向いてくれるとは…好都合というもの」


俺の言葉に爺と蒼も続く








【ごめんなさい!文字数!】

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ミィ - 16話なんですが、戦いを先に仕掛けた(?)のは、オーガの方だと思います。アニメを見れば、若(紅丸)が『はやとちりをしてしまった。』『許してくれ(セリフ全く違うけど意訳的な)』って言ってたから仕掛けたのはオーガだと思います。私もアニメを見て (11月15日 16時) (レス) @page19 id: cc284cb664 (このIDを非表示/違反報告)
紅白の巫女 - めっちゃ続いてるんだ…すごい。まだ途中だけど恋愛要素あるんですか? (11月9日 13時) (レス) @page8 id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
おもろー - 38話の上から4行めが、リザードマンではなくリザードンになっています。おもしろーー!!ー!ー (11月8日 21時) (レス) @page42 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 守護者は(マモルモノ)ですか? (2022年7月8日 18時) (レス) @page4 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 助言者は(タスケルモノ)ですか? わからないんです、教えてください! (2022年7月8日 18時) (レス) @page2 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年8月30日 22時

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