与謝野先生の妹,無明の王と政略結婚しました【条野採菊】 (ページ11)

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ツンデレ作戦!? ページ11

「う〜ん…離してと云っても中々辞めてくれないなら,いっその事…無言を貫き通してみたら?」

何時ものようにAの話を聞いていた佐藤がある提案を持ちかけた。ニヤッと悪い笑顔を浮かべている佐藤は宛ら悪役みたいだった。

『と云うと?』

その作戦(佐藤の悪巧み)にまんま乗せられるA。佐藤は人差し指を立てると自信満々に説明する。

「…フフフッその名も､ツンデレ作戦」

説明を一通り終えた佐藤が最後に作戦名を告げた。

『採菊さん…多分引っ掛からないと思います』

「ものは試しだ!早速やってみよう!!」

『あの…妾(わたくし)に拒否権は?』

「無い!!」

『えぇ！？本当にやるんですか!!』

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学校が終わり,マンションのエレベーターに居るA。友人の半ば強引な作戦に困惑しつつもやることを決意。
多分,この作戦は失敗に終わるだろうと思いながら自宅の扉を開ける。

「お帰りなさいAさん」

何時もの如く抱き締めてくる条野。Aは佐藤に云われた事を思い出してある行動に移る。

その１:単調な返事しかしない

『…………………ただいま。』

「?…如何したんですか?」

その２:顔を逸らす

『………』ﾌﾟｲｯ

「?」

Aの様子が可笑しい事に気付いた条野。「大丈夫ですか?」と声を掛けても無言のままだ。力が緩んだ隙に条野の腕をやんわりと避けてリビングに向かう。

「…そちらがその気なら」

廊下に立っていた条野が不気味な微笑みを浮かべているとも知らずに

「私にだって考えがあります…
覚悟して下さいね……Aさん,フフフ」