23話 ページ23
数日考えてもよくわからなかった。
また今日も、ベッドに入ってから色々なことを考えてみる。
Aとはなぜか気まずくなっちゃって、それがしんどい。
島にいた頃は、あんなに仲良かったのに。
どうしてこうなったんだろう。
吹雪さんは良い人だし、この合宿所では同室だから話すことも多い。断じて嫌いなんかじゃない。
何度も繰り返すけど、本当に良い人だし。
俺が勝手に、イラついただけだ。
「氷浦くん、話があるんだけど。」
隣のベッドから吹雪さんに声をかけられ、どきりとする。
「なんですか？」
身体を起こそうとすると、吹雪さんに制止された。
「横になったままでいいよ。」
「…僕、Aちゃんのこと好きなんだ。」
やっぱりそうなのか。
「なんでそんなこと、俺に言うんですか？」
「氷浦くんも、Aちゃんのこと好きなんじゃないかと思って。」
「えっ。」
俺が、Aを好き？
「氷浦くんとAちゃんは幼馴染なんでしょ？Aちゃんから聞いたよ。」
「そうですけど…。」
「やっぱり、二人にとってお互いは特別だと思うんだよね。」
吹雪さんは何を言いたいんだろうか。
「僕は告白しようかと思うんだけど、氷浦くんがAちゃんを好きだと言うなら、僕は身を引くべきかなって思ってるよ。」
返答に、困った。
でも、Aのことを異性として好きかどうかなんて、考えたことなかったし。
「俺、Aのこと、好きとかじゃないです。」
そんな風に、答えていた。
「そっか。それならいいんだ。
おやすみ。」
顔が見えないから、吹雪さんが何を思ったのかはわからない。
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ゆい - キャー (2020年2月15日 13時) (
レス) id: 2c2dc05fa8 (このIDを非表示/違反報告)
◎SaE(プロフ) - ぴーすけさん» そうなんですね笑 ええ！怖い話面白いじゃないですか！苦手なんですか…わかりました！わざんざコメ返しして下さり有難うございました！またどこかで！！ (2019年10月6日 23時) (レス) id: 522d62b950 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - ◎SaEさん» 多少黒歴史なので恥ずかしいです。（笑）でも、記憶に留めていただいて、そんなことまで言っていただけて本当に嬉しいです！こちらこそありがとうございます！！私、怖い話大の苦手なんですよねえ（汗） (2019年10月6日 20時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
◎SaE(プロフ) - ぴーすけさん» 霧野咲って見覚えあるな、と思いまして笑 よく考えたら作品沢山読ませてもらっていました。イナイレ こんなにハマったのも霧野咲さんの作品を読んだことも一つだと思います、有り難うございました！あと私もイナイレシリーズで怖い話書いてます。良ければ是非！ (2019年10月6日 5時) (レス) id: 522d62b950 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - ゆーみやンさん» ありがとうございますっ！！！ (2019年10月4日 22時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーすけ | 作成日時：2019年9月16日 11時
