ボクラノ Love Story (ページ8)

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またな（緑×赤）ページ8

緑side
これは俺が最期に出会ったあいつとの話。

俺は1年ほど前からここに入院している。前は同じ病室に仲良い友達も居ったけど元気になって退院したり、突然具合が悪くなってそのまま帰ってこんかったり。そして現在病室に入院しているのは俺しかおらへん。誰も居らんしいつもは中庭のベンチに座って本を読んだり、ぼーっとしている。
今日も中庭に行きたかったんやけど最近は微熱が続いているから看護師さんから部屋で安静にって言われてしまってん。でも横になってるだけじゃつまらへんからこっそり中庭へ行ってすぐに部屋に帰ってこようと思い見つからないようにこっそりと病室を出た。無事中庭へ着きいつものベンチに座っていると

？「ここ、座ってええですか？」

と頭上から声が聞こえ見上げると黒髪で俺と同じくらいの男の子が立っていた。

緑「どうぞ、俺の隣で良かったら…」

？「おおきに。お兄さんはここに入院してはるんですか？」

緑「あ、はい。1年くらい前から。」

？「そうなんや…早く治るとええな。」

緑「治るとええんですけどね…でももう治らないんちゃうんかなって…」

看「あっ！神山くんここに居たのね！微熱があるから病室で安静にしててって言ったのに…大丈夫？どっか辛くない？」

緑「すんません。あっ、じゃあまたどこかで。失礼します。」

？「おう、またなー。」

後で看護師さんに凄く怒られたけど中庭のベンチで特別な出会いをしたあの男の子と会えるのはそう遠くない話。

ある日のこと、今日は生憎の雨で中庭に行くことは出来ない。本は中庭で読むって決めてるからたまには音楽でも聞こうと思いイヤホンを付けて横になっていると俺の肩を誰かが叩いた。

？「なあなぁ、何聴いてるん？」

緑「…え？あっ、この前中庭に居った…」

赤「あっ！今日からここに入院することになりました！重岡大毅です！よろしくお願いします！」

緑「あっ…神山智洋です…お願いします…」

自己紹介を軽く済ませると重岡大毅という男の子は看護師さんに呼ばれて行ってしまった。

なんやあいつは…それが俺のしげへの第一印象やった。