ボクラノ Love Story (ページ7)

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赤「はまちゃん、落ち着いて聞いてな。この間病院行ったやんか。そしたらよく無い所が見つかったっぽくて。俺・・・進行性の病気やねんて・・・コップが上手く持てなくて倒しちゃうのも、箸が持ちづらかったのもそのせいやねんて。だからいつかはギターも弾けなくなるし歌も声帯機能が衰えれば歌えなくなる。自分で歩くことも出来なきゃご飯も自分では食べられなくなるかもしれないんやって。」

紫「嘘や・・・たまたまだったんちゃう？もう一回検査してみようや・・・」

その後のことは覚えていない。シゲの家には帰らずに以前住んでいた俺のマンションへ帰ってきた。帰って来た瞬間、涙が止まらなかった。だってまだ全然元気やん。まだ下手くそやけどギターも弾けるし、綺麗な声も出る。そんな普通のことがこんなにも普通じゃ無くなることなんてな。有り得へんよな。スマホのメッセージにはシゲからの「ごめん」という通知が来ていた。

それから数日、俺はずっといつかの「遠い日」の事について考えていた。考えすぎて前に進むことなんて出来なかった。いつもその場で泣き崩れている。

神様が居るなら、もう少しだけ、もう少しだけシゲの傍にいさせてくれませんか。

完結版はPrivatterに載ってます。

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