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赤「濱田さんがギターを演奏してる姿めっちゃカッコよかったっす!それに歌いやすかったし!また一緒にやりましょ!あっ!俺、皆からシゲって呼ばれてるんで濱田さんもシゲって呼んでください!」
紫「めちゃめちゃ嬉しいわ、ありがとうなぁ。また一緒に出来るといいなぁ。じゃあシゲって呼ぼうかな。俺ははまちゃんでええから。それに俺、敬語好きやないから敬語なしにしようや!」
赤「ほんま?!じゃあよろしくはまちゃん!」
シゲは興奮気味に音楽関係の話やメンバーの話を俺に一生懸命話しかけてくるのがとても可愛く見えた。微笑ましく頷きながら聞いているとふとシゲの表情が少し曇り
赤「俺、小さい頃は正義のヒーローになりたかってん。でもその夢・・・憧れは今もずっとあって。なんか皆が思っている「正義のヒーロー」っていうのはなんかちゃうくて・・・なんていうんかな・・・正義のヒーローでも少し違うことをしてみたいねん・・・俺、なにいうてんやろ・・・忘れて!」
シゲの話を聞いてびっくりした。実は俺も小さい頃の夢は正義のヒーローやった。いつか俺もこんなカッコイイヒーローになれるんかな・・・?なんて思っとった。シゲの話す「正義のヒーローとは少し違うことがしたくなった」という言葉はよく分からんけど俺にはグサッと心に響いた。
紫「なぁ、シゲ。相談なんやけどさ・・・」
赤「ん?どうしたん?はまちゃん。」
紫「俺と音楽活動してくれへん?」
正直俺は無理だと思いながらシゲに伝えた。だってシゲにはグループがある。だけどこの想いは伝えたかった・・・けど
赤「・・・おん!ええよ!俺もはまちゃんと音楽活動したい!」
紫「えっ・・・?ほんまに・・・?ええの?・・・グループは・・・?」
赤「大丈夫!今のグループ今週で解散しようってみんなで決めててん。皆、そろそろ仕事が忙しくなってきて練習もろくに出来てへんかったし・・・今日だって来れなかったメンバーは仕事が急に入っちゃった訳やし・・・あんな、俺以外のメンバー皆就職してんねん。俺だけ・・・してへんねん・・・皆と同じ様に働きたいなぁ・・・」
シゲはそう話すとずっと下を向いて俯いていた。
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Fujitanatsuki14(プロフ) - 照史くんが熱あるのを隠してたけど淳太くんたちにいつもより甘えてみんながおかしいって熱バレて看病される (2021年5月10日 19時) (レス) id: 4927ce89d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏生 | 作成日時:2021年5月9日 15時