ボクラノ Love Story (ページ2)

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やさしい人（紫×赤）ページ2

英語の勉強もひと段落しそろそろ寝ようとした深夜の1時。突然着信を知らせて鳴り出したスマホ。電話の相手をみるとしげちゃんからだった。

紫「もしもし、しげちゃんどした？」

赤「あっ…はまちゃん…あっ、いや…やっぱなんもないわ…ごめんなこんな時間に…」

しげちゃんが深夜に電話を掛けて来る時はいつも何かに悩んで眠れない時。しげちゃんはその事には気づいてないみたいだけど俺には少し嬉しくも感じる。照史や淳太と違って相談とかしてくれへんし。頼って欲しいなって気持ちもあるから。でも最近のしげちゃんはドラマの撮影もあって忙しいのに今度のCDの曲も制作中できっと仕事が終わっても曲のこと考えて眠れなくなったんちゃうかな。

紫「なぁ、今からしげちゃんの家行ってもええかな？」

赤「えっ？なんで？別にええけど…」

紫「なんかしげちゃんの声聞いたら会いたいくなってもうてな。今から向かうから着いたらまた連絡するなぁ」

そう言って電話を切って最低限の物を持って急いでしげちゃんの家へ向かう。インターホンを押すとすぐにしげちゃんが出てきてくれたけど目の下にはうっすらと隈が。でも「俺もなぁ、濱ちゃんに会いたかってん」と俺の大好きなだいきゃんスマイルで笑って部屋に通してくれた。

赤「こんな遅い時間にいきなり電話してごめんなぁ…ほんまなんもないから…」

紫「気にせんでええよ。俺もさっきまで英語の勉強しててひと段落してたとこやねん。」

赤「そうだったんや…濱ちゃん、最近頑張ってるもんなぁ…俺も…頑張らなあかんよな…」

しげちゃんは俺の目を見て褒めてくれる。でもしげちゃんは自分に厳しいタイプやからまだ頑張ろうとする。もう十分頑張ってるのにな。

紫「しげちゃんになお願いがあんねん。」

赤「どうしたん濱ちゃん」

紫「なんかな最近寝らへんねん。しげちゃんと一緒なら寝られる気がするんやけど…」

赤「なんやそういうことやったんか！ほな今日は一緒に寝ようや！」

紫「ほんま？！ありがとうな！なんか恥ずかしくてなかなか言えなかってん…」

そう言うとしげちゃんは俺の手を引いて一緒に寝室まで行ってベッドに横になる。