夢から醒めて

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裕said


目が覚めたら俺は知らない場所にいて

知らない人達に囲まれていた。

でも全然知らん人なはずやのに

その人たちの顔を見ると

何故かほっとする自分も居た。

そのうちの1人が俺の仕事について聞いてきたけど

何も覚えていなかった。俺は何者なんだ？


？｢俺らの名前覚えてないんよな。自己紹介するな。

俺安田章大って言います。ギターやってます。

横ちょにはヤスって呼ばれてたで。｣


？｢あ…えっと錦戸亮です。俺もギターやってます。

横山くんには錦戸さんか

どっくんって呼ばれてたっすね。｣


？｢俺は村上信五っていって

キーボードやってんねん。

お前とはもう20年以上の付き合いやで。

ヒナって呼ばれてたわ。｣


？｢えっと大倉忠義です。ドラムです。

横山くんには大倉って呼ばれてます。｣


？｢渋谷すばるでーす。

えっと…ギターとブルースハープやってます。

ヨコにはシンプルにすばるって呼ばれてたな。

ついでにヨコも含めた俺らは関ジャニ∞っていう

グループやってんねん。で君の芸名は横山裕。

パーカッションとトランペットな。｣


忠｢どう？思い出せそう？｣


裕｢いや…まだ。｣


亮｢写真見れば思い出すんちゃう？ほら。

これ横山くんの家で

この前みんなで撮った写真っすよ。顔一緒でしょ。

関ジャニ∞って調べても出てくるんすよ。ほら。｣


裕｢俺…有名人やったんか。なんか凄いな…｣


信｢何言うてんねん。｣


隆｢裕ちん今ドラマ出てんねんで。見る？｣


裕｢俺が…ドラマ？｣


章｢横ちょの役めっちゃかっこええんやで。｣


裕｢ほんとだ…出てる。俺や…｣


す｢もし今思い出せなくても

俺らとゆっくり思い出してこうや。

焦らんでもええから。｣


信｢じゃあまた来るな。｣


裕｢はーい。｣


画像や動画を見ても全然思い出せないけど

俺があの人たちのことをすごく大切にしてたのは

顔を見る限り分かる。

俺にとってなくなはならない存在やったんやろうな。

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