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すばるsaid
まだ面会時間やないのに病院に着いてもうた。
中庭にでも行ってようと思ったら誰かが倒れていた。
急いで駆け寄ったら倒れてたのは大倉やった。
昼間は暖かくなってきたけどまだ朝は寒い。
大倉も冷えてしまっていて呼びかけても反応しない。
それどころか痙攣を起こしていた。
す｢大倉！大倉！｣
とにかく俺1人やと病院に入れることも出来ないし
助け呼ばなあかんやんな…
大倉、待っててくれ
俺は今出せる全速力で走った。
受付の人に説明して
大倉の主治医の人を連れて来てもらった。
医｢今から検査します。
可能性として手術時に開頭してるので
てんかんの恐れがあります。
皆さんを呼んでください。｣
す｢わかりました。｣
とにかく俺に出来ることはなんでもしたい。
全員に電話をかけた。
みんなすぐ行くって言ってたけど
みんなが来るまで1人で待てる自信が俺にはない。
せっかく退院できるはずやったのに
大倉頑張ってたのに…なんでや？
変わってあげたい…涙が止まらなかった。
亮｢すばるくん！｣
す｢亮…｣
最初に亮が来てくれたけど俺は泣き止めなかった。
亮｢大倉は？｣
す｢今…検査｣
亮｢すばるくん泣いてたら大倉が心配するから。
大倉は大丈夫やから。涙拭いてください。
はい…ハンカチ……お、俺ここにいますから｣
す｢うん…ありがとな｣
亮の不器用な優しさがとても嬉しくて
俺の心を慰めてくれた。
亮｢ほら、笑って？へへっ｣
でも優しさにまた涙が出てきてもうた。
亮｢ちょっすばるくん泣かんといてやぁ…
うーん…あ、飲み物いります？｣
す｢…ありがと。でもここにおって？｣
亮｢…うん｣
泣き止まな亮が心配するな…もうしてるだろうけど
す｢亮、ありがと。ごめん｣
隆｢ちょっ押さんといて！｣
信｢俺やないって！｣
章｢あっ危な！倒れる｣
廊下から他のみんなが倒れてきた。
正しく言うと崩れてきた。
裕｢なんかすまんな…｣
亮｢居たなら助けてよぉ…｣
隆｢ごめんて…で、大倉は大丈夫なん？｣
す｢今検査中や。てんかんの発作かもしらんて。｣
章｢…てんかん｣
信｢なんで今なんや…退院やったのに｣
医｢皆さん今よろしいですか？｣
大倉の主治医の人が出てきた。
裕｢はい。｣
医｢大倉さんはてんかんではなかったのですが
おそらく転んだ際に足を骨折したと思われます。
そしてかなりの低体温になっていたので
今日の退院は無理かと…詳しくはあちらの部屋で｣
信｢…わかりました｣
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作者名：黄色担 | 作成日時：2020年4月19日 22時
