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忠義said
楽しかった。8人揃って色んな話をして…
ほんまに楽しかった…なのに何でやろ…?
涙が止まらない。悔しいんかな…
『8人でLIVE』
なんて出来ないことくらい俺やって分かってる。
すばるくんと亮ちゃんが
もしジャニーズに帰ってきたとしても
俺が間に合わへんよ…再発するに決まってる。
俺には生きるチャンスも生きる資格もないんかな…
みんな励ましてくれた。
けど…そんな寂しそうな顔見たら
嫌でも嘘やって…分かってまうやんか…

でももうすぐ記者会見があって…
俺はまた関ジャニ∞の大倉忠義になる。
病人ではなくなる。みんながそばに居てくれる。
俺にできることは…メンバーにもeighterにも
笑顔になってもらうこと。
とりあえずは会見を成功させな…
大丈夫や…大丈夫やから…前を向いて。
俺なら…大丈夫。
今はそう思い込ませることしかできひんかった。
そうせな
また悪い方にしか考えられへんくなってまう。
村上くんが言ってくれた言葉が頭をよぎる。
『たつは強いねんから…』
俺は強いんかな?
そうやなくてみんながおるから強くなれるんや。


日はあっという間に過ぎて会見の日になった。
村上くんが先に挨拶に行ってくれた。

信「ここでひとつお願いがあります。
カメラのフラッシュだけは
絶対にたかないでください。
それと質問は10分以内にさせてください。
これから元気な姿を見せますから。
安心して見守ってやってください。」

村上くんが帰ってきて
今度は俺が先頭で5人で段に登る。
すばるくんも亮ちゃんも舞台のそばに居てくれる。

忠「大倉忠義です。この度は
ご心配をお掛けして申し訳ございませんでした。
でも…大丈夫です。皆さんの応援があったから
こうしてまたここに立つことができました。
本日はその感謝も伝えたいと思っています。」

裕「大倉が病気になってから
たくさんの方からメッセージを頂きました。
その声はしっかり届いていて
大倉を初め、僕達もたくさん励まされました。」

章「大倉がこうして復活できて
ほんまによかったと思います。
これから…」

ヤスがそう言った時、フラッシュがたかれた。
そこには新人であろうカメラマンが
オタオタしていた。
ドンと鈍い音が聞こえて音のした方を見ると
ヤスが倒れていた。
今日…ヤスはサングラスもメガネもかけていない。
そこに光をもろ浴びたから…
俺らが困惑していると亮ちゃんが走ってきた。

亮「章ちゃん!起きてや!章ちゃん?」

けどヤスは起きなかった。

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作者名:黄色担 | 作成日時:2020年4月19日 22時

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