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信五said
昨日ヨコから連絡があって
ヨコが聞いた事教えて貰った。
手術で神経を傷つけてしまったら
今の医療ではもう目が見えることは二度とない。
せやけど、腫瘍の位置が難しくて
傷つけてしまう可能性も低くないねんて。
とりあえずは抗がん剤が効いてくれたかやね。
大倉も頑張っとったから
効果がないなんて絶対いやや。
手術が成功したら大倉はずっとやりたがってた
仕事が出来る。
全てが今日にかかってる。





のに…今日は大倉の体調が悪い。
「っ吐く…」
この言葉を今日だけで何度聞いたことやら。
あまりに辛そうでこんなに苦しんでるのに
俺は変わってやることも出来ないし
器用に声をかけることも出来ない。
ただ必死に背中をさすりながら
「ここにおるからな?」
としか…言えなかった。

みんな揃って、大倉が落ち着いた時に
大倉は検査に行った。
今日結果が全部分かるわけやないけど
ある程度は今日結果が出る。
大倉がいない病室では誰ひとり喋らなかった。
みんなが無言でただひたすらに
大倉が良くなっていることだけを願っていた。

ーガラガラガラガラ
みんなが一斉に入口の方を向いた。

忠「どしたん?みんな顔めっちゃ怖いで?」

亮「どうやった?検査。」

忠「まだ終わったばっかやからなんも分からんて。」

意外にも大倉は落ち着いていた。

忠「俺な、みんなおってくれたら怖ないねん。

なんか、元気出る。だから大丈夫や。」

章「せやな。みんなそばにおるもんな?」

忠「うん。」

裕「俺らが大倉守るから。」

忠「へへっありがとう。嬉しいわ。」

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作者名:黄色担 | 作成日時:2019年10月17日 23時

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