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忠義said
抗がん剤の副作用が出てきたのは2日目の昼くらい。
ちょうど今日はジャニ勉の撮影で誰も来れないし、
撮影終わったあと、そのまま大阪で泊まるらしい。
すばるくんも今日はどうしても来れないみたいで。
つまり俺は副作用と1人で戦わなあかんのや。
いないことで気づくメンバーのありがたさ。
前は鬱陶しいと思ってたことでも
それこそマルのギャグとかもそうなんやけど、
今はとても元気づけられる。
なんでやろね。
マルのギャグに
そんなパワーがあるなんて知らんかったわ。
まぁ、動く系のやつをされても
今は見れないからつまんないんやけどね笑
ー気持ち悪っ
急いでガーグルベースンをとって吐く。
もう今日だけで何回目やろ。
体力もメンタルもやられる。
誰かに背中をさすって欲しい。
大丈夫?って言って欲しい。
もう…泣きたくないのに涙が出てくる。
?「大丈夫な?苦しいなぁ。」
へっ?
亮ちゃん?
忠「亮ちゃん…」
亮「ヘヘッ病室抜け出してきてもうた。
俺、1回も治療してへんのやけど笑
普通に大倉と話せるわ。退院やな。
先生呼ぶか?苦しいやろ?」
忠「うん…」
亮ちゃんが先生を呼んでくれて
(亮ちゃん、怒られてた)
点滴に吐き気止めを入れてもらった。
抗がん剤も種類があるらしいんやけど
その中でもまだ副作用が軽いやつらしい。
これで?もしこれ効かんかったら俺死ぬやん。
忠「亮ちゃん」
亮「ん?どした?」
忠「もうちょっとここにおってくれへん?」
亮「せやな。うーんどうしよ…
どうせすることないしそばにおるよ。」
素直にうんって言わないのが亮ちゃんの照れ隠し。
医「錦戸さんも病室に戻って欲しいんですけど、
見た感じ大丈夫そうなのでいてもいいですよ。
でも、案外心というものは分からないものです。
ちゃんと自分の病室に戻ってくださいね。
錦戸さんの担当医にもしっかり
こちらからお話しておきます。」
亮「俺、また怒られるんすか?」
医「多分。」
亮「はぁい」
忠「ドンマイ亮ちゃん。」
亮「お前のこと心配して来てやったんやからな!」
忠「ありがとう。」
亮ちゃんは
素直にありがとうと言われると
照れることを知ってるから、
あえてからかってみる。
亮「えっちょ…そんな急に言わんといてや。
…照れるやんか。」
作戦成功
でもほんまに感謝してる。
来てくれてありがとう。
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作者名:黄色担 | 作成日時:2019年10月17日 23時